オーストラリア、サウジ相手に“無得点”の引き分け…地元紙「決定的な瞬間に必要なクオリティが欠けていた」
FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第5節が14日に行われ、オーストラリア代表とサウジアラビア代表が対戦した。試合は0-0で終了し、両者痛み分けの結果に。勝ち点で並ぶ両国が1ポイントずつを獲得したことで、日本代表が所属するグループC組は2位以下が大混戦となっている。 こう着状態が続いた一戦は、後半アディショナルタイムに展開が一変。サウジアラビアのスルタン・アル・ガナムがシュートを放ってネットを揺らすが、副審がオフサイドフラッグを挙げたことで得点は取り消しに。90+7分にはオーストラリアのライリー・マッグリーが豪快なオーバーヘッドを披露したものの、シュートはわずかに枠の右へと外れてしまった。 オーストラリア紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は、母国代表チームを率いるトニー・ポポヴィッチ監督のコメントを掲載。終盤のピンチはオフサイドに救われたが、「最後にチャンスを与えてしまった。(ピンチの起点となった)フリーキックは疲労のせいだろう。心配していた。こういうことは常に微妙なラインだが、私たちのディフェンス陣が頑張って押し上げてくれた。彼らのおかげだ」と失点を免れた要因を分析した。 一方で同紙は、シュート13本を放ちながら枠内シュート2本にとどまった攻撃について、「オーストラリア代表は勝つべきだった。勝つチャンスは十分あったが、決定的な瞬間に必要なクオリティが欠けていた」と厳しく指摘。しかし、「オーストラリア代表の状況は、バーレーンと中国の試合が終わった翌朝にはより明確になるだろう」とライバル国の結果を注視しつつ、「これは逃したチャンスではあるが、決定的なものではない。オーストラリア代表が十分に強ければ、残りの試合に勝って最終予選を通過できる可能性は高い」と主張している。
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