スポーツこの1年「県内相撲人気」
富山テレビ放送
今週はシリーズで「スポーツこの1年」をお伝えしています。 18日は県内で4回巡業が開催され盛り上がりを見せた大相撲。 けがからの復帰を誓う朝乃山に、高岡市出身の行司、木村勝之介の活躍をまとめました。 日本の国技、相撲。 今年は、28年ぶりにすべての本場所でチケットが完売となるなど、相撲人気を象徴する1年となりました。 そんななか今年は県内でも、春・夏・秋で計4回巡業が開催され、盛り上がりを見せました。 4月、朝乃山の地元・富山市で5年ぶりに巡業が行われました。 会場では、三役復帰が濃厚となっていた朝乃山への大声援が沸き起こりました。 観客を盛り上げたのは、力士だけではありません。 高岡市出身の23歳、木村勝之介さんは、この春巡業で相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する初切に初めて挑戦しました。 元日に能登半島地震が発生した今年。相撲界にとっても特別な年となりました。 能登半島地震の復興支援を目的に被災地への義援金を募るため、62年ぶりに「勧進大相撲」が開催されました。 会場は満員御礼。 およそ7000人のファンが詰めかける中、 *場内アナウンス 「行司は富山県高岡市出身、木村勝之介。初切であります」 *木村勝之介さん 「緊張した。国技館では初めてだったので、沢山の人に見てもらえて嬉しかった」 そして朝乃山は、被災地を元気づける力強い相撲を見せました。 Q富山からも休みをとって来た人もいたが、地元から来た人への思いは? *朝乃山 「お客さんが入場したときに出迎えたが、富山県から来ましたという声をたくさんいただいたので嬉しかったし、もっと自分も頑張らなくちゃいけないという気持ちになりました」 8月には砺波で夏巡業が行われました。 しかし、朝乃山は七月場所でひざを負傷し欠場。 そんななか会場を沸かせたのは、 *場内アナウンス 「大島部屋所属、22歳の木村勝之介くんでございます。皆さん盛大な拍手をお願いします。」 そして10月には、2日続けて巡業が行われました。 *場内アナウンス 「高岡場所にご来場いただきまして、誠にありがとうございます」 勝之介さんの地元高岡で行われた秋巡業。 朝乃山を含め県出身の力士不在のなか、勝之介さんが唯一の県出身者です。 10年前の高岡巡業では客席から歓声を送っていた勝之介さん、今回は土俵の上で観客を沸かせました。 *母・忍さん 「失敗しないかだけ心配で…温かい拍手をいただいて、本当にありがたい」 *行司・木村勝之介さん 「ものすごい声援をもらってうれしかった。これからも 頑張ろうという気持ちになった」 勝之介さんはその翌日に行われた魚津場所でも。 来週月曜日に発表される来年一月の初場所の番付で、序二段格から三段目格に昇進することが決まっています。 九月場所以降けがの影響で朝乃山が全休するなか、勝之介さんは先月の九州場所でも本場所を支えていました。 *木村勝之介 「小さい頃夢だったのが今現実となってやっているので、これからも頑張りたい。将来は(最高位の)立行司、木村庄之助さんを目指して頑張りたい。」 若手が活躍している相撲界。 そんななか、3月で31歳を迎える朝乃山。 来年は怪我を乗り越え、再び本場所の土俵で再起を目指します。
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