脚のむくみと重だる感を解消するリンパ巡らせエクササイズ【湿気の多い季節にぜひやりたい】
湿度が高くなる時期、何をするにも重くてだるい。特に脚はどうしてこんなにも重だるいのでしょうか。季節の特徴を知りながら、むくみをパパっと解消し、美脚へつなげていきましょう。 ◆写真で詳しいやり方を見る→脚のむくみと重だる感を解消するリンパ巡らせエクササイズ 春から夏にかけては湿気が増え、体が重だるく、むくみやすくなります。梅雨をむかえると、さらにジメジメとした高い湿度と長雨により、むくみの不調を訴える方は一年の中でも一番多いとも言われています。 気圧、気温、湿度が私たちの体に大きく影響しているという考えは昔からあります。東洋医学でも、湿気の多い梅雨の時期の外気を「湿邪(しつじゃ)」と表現することがあります。自然界に存在する気象変化が異常・過剰な状態になったとき、私たちの体にとって害になる「邪気」となり、体に不調を起こす原因となるのです。 ■「脚」は気圧の変化に影響されやすい!? 雨で気圧が低くなると、筋肉や血管にかかる空気の圧が緩み、リンパ液を押し出す力が弱くなります。また、運動不足による筋力低下も重なると、下半身に水分が溜まりやすくなり、脚が重だるく感じるのです。 湿邪の特徴は、消化器系の機能を低下させ、体内の水分を重くにごらせ、粘着、停滞、下降させやすく、身体の下部にむくみなどの症状を起こすと考えられます。そのため、脚は特に重だるさを感じることになるのです。 むくみを解消するには、身体のなかの不要な老廃物や余分な水分を集めて回る役割を担う「リンパ」をしっかり巡らせていく必要があります。リンパ循環のために必要なのは、ポンプのようにリンパ液を押し出す筋肉の収縮運動。 以下でご紹介する動きは、太もも、ふくらはぎの筋肉を刺激して脚全体を鍛えるとともに、そけい部、太もも、ひざ裏を刺激して、リンパの巡りを活性化するものです。是非、試して効果を感じてみてください。 ■■脚のむくみ解消① ①両手を腰。脚を横に大きく開いてまっすぐ立つ。(肩幅の2倍ほど) ②つま先を外側に向け、背筋はまっすぐ保ったまま腰を真下に落とす。ひざ、つま先は同じ向きで、両手はももの上に。 ③腰を落としたまま、息を吸いながらかかとを上げる。 ④吐きながらかかとを下げる。 *③、④を繰り返す。 ■■脚のむくみ解消② ①両手を腰に当てて、片脚を大きく一歩後ろへ下げる。骨盤は正面に向ける。 ②息を吸いながら後ろ脚のかかとを思いきり浮かせ、吐きながらかかとを床へ強く押す。かかとの上げ下げを繰り返す。 ③徐々に前脚のひざを曲げ、重心を下へ移動させる。 ④両手を腰に当て、後ろ脚を前脚にそろえて、気をつけの姿勢にもどる。 ※反対側の脚も同じように行う。 ■■脚のむくみ解消③ ①両手を腰に当て、片脚を大きく一歩後ろへ下げる。骨盤は正面に向ける。 ②前脚を曲げ、両手を前脚をはさむように置いて上半身を前傾させ、指先だけを床につける。 ③後ろ脚の甲を床につけ、息を吸いながらゆっくりと上半身を起こす。両手は腰か太ももへ。 ④さらに腰を落として重心を下げ、そけい部から太ももまで伸ばす。 ⑤両手を床へ。②の姿勢にもどったら、後ろ脚を前脚にそろえる。背中丸めながら背中の下からゆっくり立ち上がり、頭が最後になるように、気をつけの姿勢にもどる。 ※反対脚も同じように行う。 筋肉を動かす前と後を比べてみましょう。脚の軽さや太さ、引き締まり具合、肌つやなどに変化はあったでしょうか。 しっかりと筋肉の収縮を繰り返す筋肉運動を行うことで、リンパの流れが良くなり、余分な水分も一気に流れ出します。筋肉を動かすことが、むくみを解消し、美脚への第一歩となります。 筋肉運動が大変なときは、お風呂に入りながら足裏、ふくらはぎ、太もも、そけい部をよく揉みほぐすことでも体内の水の流れが良くなり、むくみにくくなります。 できることから少しずつ続けて、軽やかな脚をめざしましょう。 ライター/元田裕子(ヨガ講師)
元田裕子