さだまさし、泉谷しげるらが能登半島地震の被災地見舞う 義援金、神社で奉納ライブも
歌手のさだまさしと泉谷しげるが15日、「令和6年能登半島地震」による災害支援のため石川県を訪れ、珠洲市をはじめ能登町、穴水町、中能登町などの役場に義援金を贈った。また各所の神社で奉納ライブも行った。さだが設立に尽力した「風に立つライオン基金」の呼びかけに泉谷が賛同。支援行動には歌手の半崎美子と相川七瀬も参加した。 同基金は、能登半島地震が起こった1月後半から災害地での炊き出しや自宅避難の方々への食材支援活動を開始した。珠洲市を始め輪島市や七尾市、能登町などで既に1万4500食以上の食材を提供してきたと言う。 この日、さだや泉谷ら一行は午前7時に金沢をバスで出発。3時間半かけて珠洲市に到着した。日本海側一帯の守護神と言われる「須須神社」を訪れ、お松明奉納や植樹、さらには奉納ライブを行った。 その後は能登町役場を訪問。大森凡世町長に義援金300万円を贈った。さらに穴水町の介護施設「能登清水の里」を見舞ってライブを行うと、穴水町役場に宮崎高裕副町長を訪ね義援金300万円の目録を手渡した。最後は中能登町の久氐比古(くてひこ)神社で、さだが自らの作品「案山子」を奉納した。 参加した泉谷は「今回は、さだに誘われて能登の被災地にきた」と言うと、「実は、去年の11月ごろ、珠洲市にある『ラポルト珠洲』という会館から、今年9月21日に『会館自主コンサートをやってほしい』と依頼があった」と切り出した。このオファーを「二つ返事で引き受けた」そうだが、今回の地震被害で「もうやれないと思っていた」。ところが、会場の被害は少なく、水道とトイレ以外はほぼ問題ないことが分かったそうで、同会館から「予定通り、コンサートを開催してほしい」と再度依頼あったことを明かした。 泉谷にとって今回の支援活動の参加は、ライブ開催に向けて現地の状況を直接確認したいという気持ちもあったのかもしれない。 「オレとしては、今、珠洲市民からチケット代をもらいたくはないし、売りたくもない。やるんだったら、コンサートは『市民激励の無料コンサート』にしたい。ギャラはナシで構わないから、なんとか、市民激励の無料コンサートを実現したい」 被災地へエールを送りたいと、さだと泉谷は南こうせつとともに名古屋センチュリーホールで19日に「がんばれ能登 緊急支援チャリティーコンサート」も開催する予定だ。
報知新聞社