川崎FWゴミスの待望の日本初ゴールは幻に。VARでの取り消しに「それがフットボールさ」
チームはホームで公式戦3連敗に
[J1第3節]川崎 0-1 京都/3月9日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 【PHOTO】華やかなダンスパフォ! Jクラブチアが国立に大集合!(Part1) 前節はリーグのホーム開幕戦で磐田に4-5で敗れた川崎は、3節は本拠地・等々力で京都と対戦。 右SBに橘田健人、CBに丸山祐市、アンカーに山本悠樹、インサイドハーフに瀬古樹、CFに山田新を起用したように、スタメンの顔ぶれや配置を少し入れ替えたなか、前半はポゼッション率を高めて優位にゲームを進めたが、65分にセットプレーの流れから失点。ACLを含めてホーム3連敗となった。 試合終盤には昨夏に加入した元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスが、遠野大弥のシュートをGKが弾いたところを詰めて、待望の来日後初得点としてネットを揺らし、スタジアムは大いに沸いた。 しかし、VARチェックを経て遠野の位置がオフサイドと判定されて幻のゴールに。チームも最後まで1点が遠かった。 「それがフットボールさ」 試合後、そう振り返ったゴミスは、それでも前を向いた。 今週のトレーニングでは豪快なシュートを何本も突き刺し、初ゴールへの期待は高まっていた。 もっとも経験豊富な38歳は冷静だ。 「チームの一員としてしっかり練習することが大事。もちろんグラウンドに立てれば良いことですし、そうでなかったとしてもチームを助けることが大事。今日は負けてしまって残念ですが、やり続けることです」 チームはシーズン開幕戦となったACLラウンド16のアウェーの山東泰山戦や、富士フイルムスーパーカップの神戸戦に連勝して良いスタートを切ったかに見えたが、続くACLラウンド16のホームでの第2戦に敗れてまさかの敗退を喫すると、リーグ開幕戦となったアウェーの湘南戦は制すも、その後はホームで2連敗。苦しい戦いが続く。 それでもゴミスは継続することの重要性を口にする。 「まだシーズン最初ですし、多くのチームが、僕らがどうやってプレーするか知っています。それを相手にするのは簡単ではないです。どのリーグであっても、そういうチームは楽ではない戦い方を強いられるのは当然のことです。我々は自分たちの戦い方を貫いているところですが、修正を重ねながら、忍耐強く我々はハードワークを続けていくだけです」 ゴミスが待望のゴールを奪い、チームも浮上することを期待したい。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)