接着剤のにおいで発覚 「MDMA」密輸疑いで男性逮捕 関西空港署
大阪府警関西空港署は6日、合成麻薬MDMA約8900錠を手荷物に隠して航空機で関西国際空港に密輸したとして、スペイン国籍のヒラルド・ラミレス・アレクサンデル容疑者(23)を麻薬取締法違反(営利目的共同輸入)容疑で緊急逮捕したと発表した。大阪税関関西空港税関支署によると、関空で旅客の手荷物から押収したMDMAの量としては過去5年間で2番目に多いという。 【写真で見る】スーツケースの底に隠されていたMDMA 容疑は10月6日、フランス・パリ発の航空機で関空に到着し、MDMA約8900錠(4・2キロ、末端価格5383万円相当)を手荷物に隠して密輸したとしている。関空署は認否を明らかにしていない。 税関によると、MDMAをスーツケースの底部に敷き詰めて板をかぶせ、二重底にして隠していた。一部はリュックサックの背あて部分に入れ、縫い合わせていたという。職員がスーツケースを開けると、香水と板をかぶせるため使った接着剤のにおいがしたため、不審に思って機器で検査し、MDMAを見つけた。【中村宰和】