4月から都内で「ライドシェア」が開始! タクシー初乗り「500円」と比較すると、運賃はお得なの? 導入の背景もあわせて解説
ライドシェアとは、一般ドライバーが自家用車で乗客を目的地まで運ぶサービスのことです。日本でサービスが始まったのは2024年4月8日からで、東京都など1都1府2県で認められています。そんなライドシェアは、タクシーと比較してどの程度お得に利用できるのか、気になっている人もいるでしょう。 本記事では、ライドシェアとタクシーはどちらがお得か、またライドシェアが導入された背景について解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
現在は両者の初乗り運賃に差はない
結論から述べると、ライドシェアとタクシーの初乗り運賃に大きな差はありません。 海外ではライドシェアのほうがタクシーより値段は安い傾向にありますが、今のところ日本ではライドシェアの運賃はタクシーと同じ水準で設定されています。
ライドシェアが導入された理由
ライドシェアが日本で導入された要因として、業界全体の人手不足が挙げられます。 国土交通省が公開している「タクシー事業の運転者数の推移」によると、2008年に約37万人いた法人タクシーの運転者数は、2021年には22万人と約15万人減少しています。 タクシー運転手が減少した原因として、以下の2点の影響が考えられます。 ■運転手の高齢化 昨今は少子高齢化による働き手不足が各業界で問題となっていますが、タクシー運転手も例によって高齢化による引退が相次いでおり、人手不足が発生しています。今後も有効な対策が講じられない限り、タクシー運転手の減少は続く可能性が高いでしょう。 ■新型コロナ禍による需要低迷 飲食業界をはじめ、さまざまな業界に多大な影響を与えた新型コロナウイルス感染症は、タクシー業界にも大きな影響を与えました。コロナ禍ではタクシーの利用客が大幅に減った結果、ドライバーの収入が減少したこと、また車内での感染への懸念などもあり、運転手が離職するケースが相次ぎました。
ライドシェアの利点
ライドシェアはタクシーが不足しがちな観光地や都市部のみならず、交通インフラが発達していないエリアでも移動手段として活躍してくれる期待が高まっています。また、現金を使わずキャッシュレスで決済できる点もメリットです。 ドライバー側のメリットとしては、副業がしやすくなる点が挙げられます。仕事が早めに終わった日や週末など、自分の都合のよい時間にサービスの提供をすれば、効率的に稼ぐこともできるでしょう。ただし、現状はライドシェアの運行時間が限られている点に注意が必要です。