核戦争の脅威を描く長編アニメーション映画『風が吹くとき』デヴィッド・ボウイによる主題歌「When The Wind Blows」入り予告映像公開
核戦争の脅威を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス製長編アニメーション、映画『風が吹くとき』がリバイバル上映される。この度、本作の日本語版予告映像が公開された。 イギリスの⽚⽥舎で暮らす平凡な夫婦、ジムとヒルダは、2度の世界⼤戦をくぐり抜け、⼦供を育てあげ今は⽼境に差し掛かっていた。ある⽇ラジオで「新たな世界戦争が起こり核爆弾が落ちてくる」という知らせを聞いた2人は、他愛のない愚痴を交わしながら備える。政府のパンフレットに従ってシェルターを作るジム。そして、その時はやってきた。爆弾が炸裂し、凄まじい熱と⾵が吹きすさぶ。すべてが⽡礫と化した中で、⽣き延びた2⼈は再び政府の教えにしたがってシェルターでの⽣活を始めるのだが‥‥。 この度公開された日本語吹替版予告映像は、今回のリバイバル上映にあわせて新たに制作された。冒頭、元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手がけた楽曲「HILDA’s DREAM(ヒルダの夢)」が流れ、牧歌的な田園風景が広がる中、ジムとヒルダ夫妻が平和な日常を送っている様子が描かれる。しかし、ラジオからの予期せぬ知らせに、夫妻はあわてて家の中にしつらえたシェルターの中へ。デヴィッド・ボウイによる映画タイトルと同名の主題歌「When The Wind Blows(風が吹くとき)」が流れる中、原爆による惨状が露わとなる本作の象徴的なシーンが連なる。 日本語(吹替)版の監督を務めたのは、大島渚。吹替声優は、ジム役を森繫久彌、ヒルダ役を加藤治子が担当した。 また、この度、本作が日本で公開された1987年当時、雑誌「アニメージュ」の編集長をしていスタジオジブリの鈴木敏夫からコメントが寄せられた。 ▼鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー) ふたつのことを思い出す。 月刊『アニメージュ』で大特集したこと。 原発の記事も書き、当時としては大冒険だったが、その号は3日で完売した。 もうひとつは、英国版の声優ジョン・ミルズのこと。 僕が少年時代から大好きなヘイリー・ミルズのお父さんだった。 映画『風が吹くとき』(日本語(吹替)版のみの上映)は、2024年8月2日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部