【阪神】岡田彰布監督が断言、チーム浮上に必要なことは「自分の姿を取り戻せるか」…一問一答
阪神・岡田彰布監督が20日、甲子園での全体練習後に、1位・広島を2・5ゲーム差で追うチームの現状を語った。交流戦は7勝11敗の10位。21日・DeNA戦(甲子園)からリーグ戦が再開する。今、阪神にとって必要なことは―。 以下、監督の一問一答。 ―大山は絞ったように見えた。 「おお、ちょっとなあ。前より良かったよ」 ―キレという部分で変化は。 「そら、感じるけど、もうゲームやんか」 ―1軍に上げたということは待ったなし。 「ゲームでどんだけ結果が出るかいうことやんか」 ―打順は。 「決めてない。全然、決めてない」 ―明日からリーグ戦が再開し、オールスターまで。 「まずそやなあ。そこまでやなあ。どんぐらいな、自分の姿を取り戻せるかやろな。みんながな」 ―自分の役割をもう一度意識する。 「役割は分かってると思うよ。それは」 ―それを思い出す。 「できるか、できんかやからな」 ―オールスターまでの戦いで大事になってくる。 「大事ていうか、それはずうっと、大事はみんな大事やけど。一試合、一試合。今までが悪すぎた分なあ。みんな、どんだけな、仕切り直しというか、そこで修正できるかいうことやんか」 ―この2日間がいい方に向かえば。 「いやいや、みんな、そのためにやってるんやから。そんなん。だから、継続してやれいうんやったら簡単やけど。なあ。今まで通りやったら、アカンわけやんか」 ―前半戦のラストスパート。 「別にラストスパートはせえへんよ。普通にできるかどうかやんか。今からラストスパートなんかかけへんよ。そんなん」 ―普通のことを普通にやってくれたら。 「いやいや、普通にできるかどうかやん。やってくれたらじゃないよ、できるかどうかや。やろうとしてもでけへんかったわけやろ?今まで。やろうとしていることはみんな分かってるやんか。それができてなかったから、個人もこんな数字でいるわけやから、おーん。そこをどうするかやんか」 ―普通のことができていた去年と今年の違いは? 「いやいや、それは普通のことができへんからやろ? ヒットを打てとか、ホームランを打てなんか、一言も言うてないで。普通の姿がないからのう。そういうのは淡泊に見えるよな。今までもっと粘って塁に出ようという姿があったのが、今はないとか、な。そういう姿やんか、だから」 ―もう一度去年のように。 「いや、去年のようには無理よ。言うてるやん、できすぎやって、去年は。それをまともに受け取ったらあかんっていうことやんか。できすぎやんか、あんなんは。勝てんってそんなに簡単に。相手も抑えにくるわけやから、ヒットもポンポン出えへんっていうの、お前。去年もめちゃくちゃチーム打率が良くて勝ったわけじゃないやんか、結局は。それはフォアボールにせよ、ランナーを進めるとか、次の塁に当たり前のようにいくとか、そういうことをできているからいい結果が出るわけであって。そんなん、打つチームじゃないやんか、はっきり言うて。打てるチームじゃないやん、そこまで。結局、つながりとかそんなんで点取ってたわけやからな。それができなかったら点入らんわな。打てるチームじゃないんやから、誰か出てな、ランナー出てホームランとか、そういうチームじゃないわけやからな。 ―リーグ戦は2位で貯金もあってスタート。 「不思議やなあ。不思議と思うよ」 ―ラッキーか。 「ラッキーというか、だから言うてるやん、今年は混戦やて。そういうことやろ。キャンプで言うてた、その通りやんか。簡単にダントツに突き抜けるかいな。そんな勝負甘いもんちゃうよ」 ―2位で上を目指す方が心理的にはいいか。 「それは相手がおるからな。相手も勝っていったら、なかなかそんな上立たれへんし。これから一つ一つ貯金の積み重ねやろ。半分ちょい、半分以上あるわけやから、80くらいか。90弱ぐらいあるわけやからなあ。それにはオールスターまでにある程度、形をな、形というかみんながやることを去年に近いぐらいのな、そういう役割をできるかどうかやろな」 ―ゲラが戻ってきた。最初の使いどころは。 「分かれへん分かれへん、ピッチャー1人外さなあかんやんか、まだ決めてないよ。ブルペン誰外すとか」 ―交流戦を終えて、これからのやっかいなチームは。 「いやそれは分からへん。だってそれはお前、やっかいというか、それはやっかいは最初言ってた巨人やろ。いやいや、最初に言ってたから、言うたやんか、おーん。それはチームが変わってな、メンバーも監督も変わってのあれやったから。でも、どこやなしに、だから言うやん、混戦やっていつも言うてるやろ。どこというあれじゃないよそら」 ―21日先発の西勇は今年はいい状態をキープしている。 「今一番いいしなあ、おーん」 ―監督通算700勝まであと2勝。 「あと2なん?700。まあ別に、別にそんなんええわ」 ―森下の姿勢は見えた。 「いや、だから結局なあ、半信半疑でやっても良く(ならない)。そんなん言うたからってすぐお前、ヒットとかホームランが出るとか、そういうんじゃない。これ継続やからな。毎日バッティング練習してな。どうこう試行錯誤して悩みながらやってたらあかんよ。これと思ったことをやればええのに。だから今日でも簡単に軽~く打っとるから水口に言うたんよ。『普通に振れ!』言うて、お前。そんなん半信半疑でやってたらようなるわけないやん。これをやろうと思ったらそれを突き通したらええだけの話やん。ええとか悪いとかの話やない。良くないんやから、あんなスイング。そういうことやろ、おーん。あのスイング10人に聞いたら10人ともええスイングて言うやつおらへんよ、はっきり言うて」 ―続けて。 「なかなかな、悪なったの直すのは大変よ、そら。当たり前やん。極端にやらんと。明日からのゲームのためじゃないやん、あいつが長いこと野球をするためやからさ、それをどう自分が思ってやるかやろうな。まだ半信半疑でお前、打席に立つようじゃあかんわな。打席に立ったらお前、あいつにも言うたけど来たボールを打つだけやないかと、なあ、そらお前。悩んで打てる問題じゃないやん。ふっきれて打たんと」
報知新聞社