年収300万円で貯金50万円の会社員です。100万円の中古車を購入する場合、一番お得な支払い方法は何ですか?
中古車を購入する場合、支払い方法をどうするか悩む方もいるでしょう。複数の支払い方法がありますが、それぞれ特徴が異なるため自分に合った支払い方法を選ぶことが重要です。 今回は、中古車購入の際に利用できる支払い方法をご紹介します。それぞれのメリット・デメリットも解説しているため、参考にしてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
中古車購入時の支払い方法
中古車を購入する際の支払い方法には、おもに以下の3つの方法があげられます。 ・現金一括払い ・カーローン(マイカーローン、ディーラーローン、自社ローン) ・残価設定ローン メリット・デメリットを含め、それぞれの支払い方法の特徴をご紹介します。 ■現金一括払いで購入する場合 現金一括払いでは、その名の通り現金で全額を支払います。現金一括払いのメリットは金利がかからないことです。金利がかからない分、ローンなどで支払うよりも支払総額が少なくなるとされています。 一方デメリットは、一度にまとまった金額が必要になることです。今回の場合、100万円の中古車の購入にあたり貯金が50万円となっているため、現金一括払いでは購入は難しいでしょう。もし残り50万円をためてから現金一括で支払った場合でも、支払ったあとの生活が苦しくなってしまうリスクもあるため注意が必要です。 また、現金ではなくクレジットカードで一括で支払う方法もあります。ただし、クレジットカード支払いの場合は、販売店側が負担する手数料分が中古車価格に上乗せされる可能性があるため注意しましょう。 ■カーローンで購入する場合 カーローンの種類には、おもにマイカーローン、ディーラーローン、自社ローンの3つの方法があります。それぞれの特徴は以下の通りです。 ・マイカーローン:金利は低めだが審査が厳しく時間もかかる傾向にある ・ディーラーローン:金利は高めだが審査が通りやすく時間もかからない傾向にある ・自社ローン:金利なしで審査も通りやすいが手数料が上乗せされ総支払額が高くなる傾向にある ローンで購入する際に共通しているメリットとしては、まとまったお金がなくても毎月一定額の支払いで車を購入できる点です。例えば、頭金50万円を入れて100万円の中古車を購入する場合は、残り50万円をローンにあてることになります。仮に返済期間1年でローンの金利が2.8%とすると元利均等返済で月々4万2301円の支払いです。 しかし、ローンでの購入は金利がかかるため、現金一括払いよりも総支払額が増える可能性がある点はデメリットとなります。さらにローン完済までは所有権が販売店側にある場合が多く、自由に売却などができない可能性が高いです。 ■残価設定ローンで購入する場合 残価設定ローンとは残価設定クレジットとも呼ばれ、ディーラーローンの一種です。例えば、100万円のうち50万円を残価として設定して残り50万円を分割で支払っていく方法です。残価の最終の支払い方法は契約している業者により異なりますが、一括払いでの買い取りや新しい車への乗り換えなどの選択肢があります。 メリットとしては月々のローンの支払い負担がおさえられる点や、車の乗り換えがしやすい点です。そのため、短期間で新しい車に乗りたいと考えている方にはおすすめといえます。しかし、金利が高く自身に所有権がないため、自由に解約や売却ができない点はデメリットといえるでしょう。
まとまったお金がある場合は現金一括払いで、生活への負担を減らしたい場合はローンでの支払いがおすすめ
中古車を購入する際は、おもに現金一括払い、カーローン、残価設定ローンなどから支払い方法を選べます。車の購入金額が低くまとまったお金が用意できる場合は、金利がかからない現金一括払いを選ぶとよいでしょう。 車の購入金額が高い場合や、毎月の返済額を一定にして生活への負担を減らしたい方はカーローンや残価設定ローンがおすすめです。 中古車に限らず車を購入する際は、それぞれの支払い方法や車を購入する目的に合わせて、適切な支払い方法を選択することが重要です。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部