今週末からゴールデンウイーク 「ゴミのポイ捨て」「人員不足」対応を迫られる観光地も
日テレNEWS
今週末から最大9連休となるゴールデンウイークが始まります。今年は多くの人出が見込まれていて、観光地は期待をよせる反面、「ゴミのポイ捨て」や駅前の混雑など“悩み”も。また、急激な需要の高まりに、人員不足のため、受け入れ体制を増やせないレストランもあるということです。 ◇ 関東有数の観光地、神奈川・鎌倉。24日、商店街では平日にもかかわらず、大きなにぎわいを見せていました。 千葉県からの観光客 「今日はすごく楽しいです。着物着て観光が一緒にできたので」 今週末からはゴールデンウイークに突入。人出が増えて喜ばしい反面、悩みもあるといいます。 鎌倉小町商店会 今雅史会長 「食べ歩きを中心とした『ゴミのポイ捨て』が一番大きい」 通りをよく見てみると、団子の串のようなものなど、道に捨てられたゴミが目につきました。 鎌倉小町商店会 今雅史会長 「ここへきて急にマナー啓発と、なかなか速度がついていかない」 さらに、ゴールデンウイーク期間中、混雑が予想されるのが駅前です。2017年には、電車に乗るための行列がロータリーを半周するほどになっていました。今年は再び、この混雑が予想されているため、混雑時でも地域住民などが駅構内に優先的に入ることができる「証明書」の発行が行われています。 証明書をもらった地元住民 「観光客が多くて、行列でなかなか乗り場にたどりつかないことがあるので」 この取り組みを実施するのは、4年ぶりです。 鎌倉市・まちづくり計画部 久保智史次長 「規制が緩和されたというところで、今年は実施した方がいいんじゃないかと」 ◇ 大手旅行会社・JTBの調査によると、今年のゴールデンウイークの国内旅行者数は、新型コロナウイルスの感染拡大前を超えて、過去最多となる見通しです。観光地にとっては、かき入れ時。大きな期待をよせるところですが、沖縄県ではコロナ禍で保有する車を減らした会社が多く、レンタカー不足に陥っているといいます。 マハロレンタカー 小林直樹代表 「需要に対しての供給するレンタカーが、本来の形にまでは戻ってない」 マハロレンタカーでも、以前は100台ほどあった車を現在は60台ほどに減らし、対応しているといいます。 マハロレンタカー 小林直樹代表 「(GW中の)多いときは、今でも1日10件近くお断りしているような状況」 ◇ 急激な需要の高まりに、ゴールデンウイークでも受け入れ体制を増やせないところもあります。 東京都内にある“忍者”が接客をしてくれるレストランを訪ねました。客のほとんどが外国人だといいます。 アメリカからの観光客 「おもてなしがいい。どこに行っても、日本人のみなさんのおもてなしが最高」 現在は1か月半先まで予約がいっぱいだといいますが、手放しで喜べる状況ではないと話します。 NINJA TOKYO 倉持伊佐央取締役 「ずばり人員不足ですね」 コロナ禍で100名ほどいたスタッフは半分以下になったといいます。しかし、人員をすぐに増やせない“忍者ならでは”の理由があるといいます。 ベテラン忍者 「『こちらでございます』って相手を1回見る、それで…」 いわゆる“忍者修行”です。客を楽しませるため、一人前になるまでは2~3か月程度かかるといいます。 ◇ 急激に回復した旅行需要に観光地が対応を迫られています。