航空各社、16日は欠航689便 台風7号で12.5万人影響
強い台風7号が関東地方へ接近している影響で、8月16日は航空各社の羽田・成田発着便に欠航が出ている。15日午後5時の時点で、全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)、ソラシドエア(SNJ/6J)、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)、ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の5社で計689便の欠航が決まり、12万5000人以上に影響が出る見通し。 気象庁によると、強い台風7号は15日午後3時の時点で、八丈島の南南東約310キロの北緯30度30分、東経141度05分にあり、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。 関東甲信地方では、15日夜から16日夜にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとしている。 16日午後3時には、千葉県銚子市の南約150キロに達し「非常に強い台風」になる見込みで、中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルと予想している。 ◆ANA ANAでは、16日は羽田や成田を発着する国内線281便と国際線12便の計293便の欠航が決定。約6万3300人に影響が出る見込み。国際線は羽田や成田から北米やホノルルなどへ向かう便を中心に欠航する。 また、15日は1日3往復の羽田-八丈島線のうち、2往復4便が欠航。約420人に影響が出た。国際線は現地時間15日にホノルルなどを出発して羽田や成田へ向かう8便が欠航し、約1400人に影響が出る見込み。 ◆JAL JALでは、16日は羽田や成田を発着する国内線281便と国際線37便の計318便の欠航が決定。4万9514人に影響が及ぶ見通し。 ◆ソラシドエア ソラシドでは、16日は羽田発着の40便が欠航し、約5010人に影響が出る見通し。 ◆ピーチ ピーチでは、16日は成田発着を中心に国内線23便と国際線4便の計27便が欠航。4628人に影響が出る見込み。また、17日も成田発関西行きMM312便など国内線5便の欠航が決まり、868人に影響が及ぶ見通し。 ◆ZIPAIR ZIPAIRでは、16日は成田発着の国際線11便が欠航。この影響で、17日のシンガポール発成田行きZG54便も欠航する。欠航により約3100人に影響が及ぶ見通し。 そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。
Tadayuki YOSHIKAWA