女子バレー・集大成のリオ五輪 眞鍋監督「チームワークで金メダルに挑戦」
リオ五輪は「集大成」と語る眞鍋政義監督
6月27日の女子バレー日本代表決定会見時の眞鍋政義監督
リオデジャネイロ五輪が8月5日に開幕。バレーボール女子日本代表「火の鳥NIPPON」の戦いは8月6日(日本時間午後9時半)、バレーボール競技の開幕戦となる、韓国との宿敵対決で幕を開ける。ロンドン五輪で28年ぶりに銅メダルを獲得、リオ五輪ではチームワークとディフェンスを重視して選ばれた「ベストな12名で世界一に挑戦」する。全日本女子を率いて8年目、2度目の五輪は「リオを目指してやってきたこれまでの集大成」と語る眞鍋政義監督にリオ五輪に懸ける思い、選手への期待などを聞いた。 <女子バレー>木村沙織らリオ五輪代表メンバー12人決定
オリンピックは何があるかわからない
──まずはリオ五輪への意気込みを聞かせてください。 いよいよオリンピックということで緊張感というか……非常に楽しみですね。チームも木村(沙織)の指は少し不安要素で心配ですが(世界最終予選で右手小指を負傷)、チームとしては順調にきています。 一番輝く金メダルのために一致団結をして、みんなで一戦一戦必死に戦いたいと思います。前回(ロンドン五輪)28年ぶりに銅メダルを獲得したことで(皆さんから)メダルを期待していただいておりますし、我々もリオではそれ以上のメダルを獲得することを目標にしていますから、覚悟を持って戦います。選手たちもプレッシャーはあると思いますが、やはりプレッシャーのあるところで勝たないと、メダルは取れないですから。
団結すれば、計り知れない力を発揮できる
──「世界一に挑戦」ですね。 そうです。金メダルに挑戦したいと思っています。昨年のワールドカップ、一昨年の世界バレー(世界選手権)でベスト4にも入っていない日本チームですが(ワールドカップ5位、世界バレー7位)、オリンピックは何があるかわからないので。チームスポーツは団結すれば、計り知れない力を発揮できます。前回のロンドン五輪や今回の世界最終予選でそういうことを感じました。 ロンドンは準々決勝の中国戦、すべて2点差で(日本28-26、23-25、25-23、23-25、18-16中国)、なんとか勝ちました。今考えてもあの試合は、歴史に残るような試合でした。 そして世界最終予選のタイ戦では奇跡が起きました(フルセットに持ち込み、第5セット6‐12から大逆転勝利)。そういうものがチームを一つにするというか。目に見えない力というか。火事場のバカ力といったらそうかもわかりませんが、そういったもの、化学反応が勝利をもたらしてくれると思います。一致団結して総合力で戦い抜きたいと思います。 ──戦う12人が決まりました。選考で意識されたことは。 日本代表としてオリンピックで世界一に挑戦できる12名。日本代表として日の丸をつけて戦う覚悟のある選手。リオ五輪のために2013年からやってきた日本代表としての総決算、今までやってきたことをすべて出してくれると期待しています。 世界のバレー関係者は、“主要大会でベスト4にも入っていない日本が五輪でメダルなんて……”と思っているでしょうが、選考でも重視した「ディフェンス」「チームワーク」で、常に言っている「ディグ(スパイクレシーブ)、サーブ、サーブレシーブ、失点を少なくする」この4つの世界一が達成できれば、メダルを取れると信じています。日本は身長が高くないので、その中でもディグはよりいっそう頑張らないといけないと考えています。