巨人ベテラン外野手、マルチ安打で打率1毛差リーグトップ浮上…好調のカギは“割り切り”
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人7―4ロッテ(6日・東京ドーム) 頼れるベテランから快音が鳴りやまない。5点リードの6回2死満塁。2―2からの6球目、丸は沢田の内角高め148キロをはじき返した。打球は一、二塁間を破り、坂本と立岡が生還。貴重な2点打となっただけでなく、打率を3割2厘1毛とし、サンタナに1毛差リーグトップに躍り出た。「まだまだ試合があるので全然考えていません」と冷静に受け止めた。 3回先頭では二塁への内野安打を放っており、マルチ安打。5戦連続安打&21試合連続出塁と好調だ。4月28日のDeNA戦(横浜)で1番に起用されて以降、上昇気流に乗っている。「前半戦はすごく投手に助けられたので、今度は1試合でも多く助けることができたら」。得点力向上中の打線をけん引している。 四死球も多く、出塁率は4割3厘に乗った。好調の要因の一つは割り切りにある。「全部の球を打てる技術はない。打席の中で仕掛けに行く球と、我慢する球をしっかりと意識しています」。打席前にスコアラーから情報を収集した上で、状況に応じて狙いを絞る。経験に裏打ちされた読みと、卓越した技術で出塁し続けている。 レギュラーが約束されていない立場から始まった今季。左翼を中心に守ってきたが、5日の同戦(東京D)から右翼に回った。阿部監督は「ヘルナンデスをセンター、丸をライトで固定していきたい」と明言しており、レギュラーとして右翼起用が続く見込みだ。「固定してもらって負担をかけないようにしてもらっているのは分かるので、その分結果で応えたい」と丸。百戦錬磨の背番号8が走攻守でチームを支えていく。(宮内 孝太)
報知新聞社