「同じラテン系がいてくれて心強い」巨人のドミニカ共和国出身新助っ人が初3安打 出身地近い同胞の合流追い風
◆日本生命セ・パ交流戦 西武1―7巨人(2日・ベルーナドーム) 未知の軌道を鮮やかに打ち返した。5点リードの9回1死三塁。ヘルナンデスは西武の下手投げ右腕・与座の外角116キロスライダーを軽打し、3安打目となる右前適時打を放った。「初めて日本で3本打てて、何よりチームが勝ったので本当にうれしい」と来日初の猛打賞と3カード連続勝ち越しに声を弾ませた。 “ご近所さん”の合流が追い風となっている。交流戦から同じドミニカ共和国出身のウレーニャも1軍に合流。出身地も車で約10分ほどだという同胞とは試合前練習から会話を交わし「同じラテン系の選手がいてくれるのは心強い」とリラックスした表情を見せる場面も増えてきた。4年前から来日しているウレーニャに日本球界についての質問もしており「日本の野球について教えてくれました。逆に自分が彼に助言できることはしています」と笑顔を見せた。 守備でも2回に蛭間の右翼線への打球をスライディング好捕。1日の西武戦は9回2死一、二塁から右前への当たりをこぼしてサヨナラの生還を許したが「ミスをしっかり受け入れて、次の日には過去に起きたことを引きずらないことを意識している」と切り替えた。来日デビューから6戦連続安打と勢いが止まらない男が、攻守で巨人を引っ張っていく。(内田 拓希)
報知新聞社