双子のJK対決 吏南がフューチャー王座V11新記録!妃南は涙「同じ時間に生まれて…こんなに差が」【スターダム】
スターダムの東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ大会が31日に行われ、フューチャー王者の吏南(17)が双子の妹・妃南を退け、11回目の防衛に成功。姉の羽南と並んでいた同王座防衛記録を更新した。14分28秒、ハイドレンジアで勝利した。 【写真】吏南に敗れ泣きながら悔しがる妃南 現役高校生の双子対決は、姉が制し、新たな金字塔を打ち立てた。吏南は「防衛新記録更新したぞ!」とベルトを掲げ、「悔しいよな?私だって、テメエが休んでる時に悔しい思いをいっぱいしてきたんだよ!それを糧にして強くなったんだよ。お前がまだやりたいって言うんだったら、いつでもやってやるよ」と、これまで幾度かの負傷欠場を重ねた妃南を見下ろした。 妃南は「17年間生きてきて、今が一番悔しいです。あんな小さかった私たちが、こんな大きな会場でベルトを賭けてシングルマッチができていること、本当に嬉しいです」と言いつつも、悔しそうに「今日だけで絶対に諦めないから。そのベルトじゃなくて、お前を諦めないから」と泣き崩れながら絶叫。双子のプロレス人生に、大きな1ページが交差した。 ともに柔道をバックボーンに持ち、大外刈り、払い腰を繰り出して勝機を探った。ただ、経験値は吏南が一枚上。得意のダイビングフットスタンプなどでダメージを与え続け、最後はグラウンド式卍固めで決着を付けた。 現在は同じ高校に通う双子。小学2年生でプロレス練習に参加し、小学6年生だった2018年10月のスターダム新木場大会、ともにデビュー戦だった一騎打ちは、妃南が制していた。それから6年。明確な差がついた。妃南はバックステージで「同じ時間に生まれて、同じ時期にプロレスを始めたのに、こんなに差が開いてしまって自分が情けない。こんな大きな会場で戦えるのは嬉しいけれど、結果が出ないと意味がない」と泣いた。 巧みなマイク、リングを自分色に染める試合巧者ぶりが光る吏南。「私は11回防衛してきた。どの挑戦者よりも熱い思いを持っていた証拠がここにある」とベルトを手に、胸を張った。「まだまだ引っ張っていきますよ。今の若い人で、このベルトを引っ張る意志がある人はいますか?いないよね。だったら私が、誰も手が届かないところまで持っていく」と前を向いた。 スターダムの若手主体興行「NEW BLOOD」は9月に2大会(13日・名古屋、29日・所沢)が予定されている。吏南は「満員にしたい。簡単じゃないけれど、私ならできると思っているし、やるしかない」と決意を口にした。7月23日には稲葉あずさとのタッグで、NEW BLOODタッグ王座を奪取しており「夏休みに入ってNEW BLOODを獲り、最後にフューチャーの最多防衛記録。最高の夏休みでした」と高校生らしく総括しつつ、貫禄を漂わせた。 20歳の姉、羽南は今年春のシンデレラトーナメントを制し、今夏は「5★STAR GP」準決勝進出と成長著しい。スターダムの宝ともいえる3姉妹。それぞれが新たな戦いに目を向けていく。 (よろず~ニュース・山本 鋼平)
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