【UFC】ペレス「平良はもっと上のレベルがあることを知る」、ウランベコフが体重超過でヴァン戦が中止に。アジア注目選手に加え、元K-1ノットソンもUFC連勝目指す
2024年6月15日(日本時間16日朝8時~)米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて開催される『UFC Fight Night: Perez vs. Taira』の前日計量が14日(同15日)現地にて行われ、メインのフライ級(5分5R)アレックス・ペレス(米国)vs.平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)を含む11試合が計量をパス。 【写真】K-1ではKANAと3度対戦したノットソンがUFC2戦目に臨む「また日本で試合をしたい」と語った 平良と対戦するペレスは、「5連勝中の平良の“パズル”を最初に解くのは自分。彼は柔術がバックグラウンドで自分はレスリングベースだが、僕のレスリングはこの階級でベストだ。打撃戦になるか、寝技戦になるかは、僕次第。この試合で平良はもっと上のレベルがあることを知るだろう。プレッシャーをかけて攻め続けて勝利してタイトルを獲りに行く」と語っている。 メインと同じフライ級(57.15kg)では、計量ミスにより試合中止も。 15勝2敗(UFC4勝1敗)と期待のタギル・ウランベコフ(ロシア)が129.5ポンド(58.74kg)で1.59kgの体重超過。規定によりジョシュア・ヴァン(ミャンマー)との試合が中止となっている。 MMA10勝1敗でUFC3戦無敗のヴァンは125.5ポンド(56.93kg)でパスしており、当初、平良の対戦相手に決まっていたプロスペクトの試合中止は残念な結果だ。両者の試合、あるいはヴァンの次戦はいつ組まれるか。 また、今大会では、UFC5連勝中の平良が、初のランカー(5位)との対戦となるペレス戦のほか、アジアに縁のある選手がラインナップされている。 メインカード入りしたフライ級のアスー・アルマバイエフ(カザフスタン)は19勝2敗(UFC2勝0敗)。2つの黒星は7年前に今大会体重超過のウランベコフとRIZIN参戦中のメイマン・マメドフに敗れたもので、以降15連勝中。 M-1王者からBRAVE CFのフライ級で活躍後、UFC初戦でもオデー・オズボーンにフェイスロックで一本勝ち。2024年3月の前戦では、平良達郎のUFC2戦目(平良が腕十字で一本勝ち)の相手C.J.ベルガラをフルマークの判定で下している(ベルガラは8月3日に同じカザフスタンのアザット・マクスンと対戦)。フライ級転向の長身ホゼ・ジョンソンをどう攻略するか。 インドネシアのジェカ・サラギは、14勝3敗。『ROAD TO UFC1』ライト級ではキ・ウォンビンにKO勝ち後、RIZINで活躍中のキム・ギョンピョに判定勝ちしたアンシュル・ジュビリ(インド)と決勝を争うもグラウンドの弱点を突かれ準優勝。右の強打を武器に、2023年11月のUFC初戦では、148ポンド契約試合でルカス・アレクサンデル(計量ミス)を1R KOに下している。今回はフェザー級で、2連敗中の寝技師ウェスティン・ウィルソンを相手に打撃で上回れるか。 中国のシャイラン・ヌアダンビクは、30歳ながら39勝11敗(UFC3勝2敗)のベテラン。グレコベースのレスリングを武器に、2023年4月の前戦では、右オーバーハンドでスティーブ・ガルシアからダウンを奪うも蹴りを効かされ、2R TKO負け。対戦相手のメルキザエル・コスタ(ブラジル)も12月に同じガルシアと対戦し、テイクダウン狙いを切られて2R TKO負けしており、フェザー級のサバイバルマッチとなる。 また、第1試合の女子ストロー級戦では、 K-1初代女子フライ級王座決定T準優勝のヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)がUFC2戦目(MMA7勝0敗)。初戦ではマーニック・マンに右の蹴りを効かせて組み勝ったノットソンは、グラップリングも強いストライカーの元LFA女子ストロー級王者ジュリア・ポラストリ(ブラジル/12勝3敗)をいかに崩すか。 ノットソン(計量後コメント)「(計量を終えて)とても調子がいいです。明日に向けてワクワクしています。試合に集中していて、とても落ち着いています。日本がとっても恋しいんです。もう日本で試合をしてから随分と時間が経ちました。私としては、UFCが日本で開催されて、そこに自分が出られたらいいなと思っています。それが夢です。日本のファンの皆さんにはとても感謝しています。私がMMAに転向してからもずっと応援したり愛を送ってくれているファンの方がいて、そういう方たちの存在は自分にとってとても大きな意味を持つ存在です。いつかまた日本で試合ができたらいいと思っています」 ほかにも木下憂朔のUFCデビュー戦でサウスポー構えから右足を上げての2ステップの左ストレートでダウンを奪い、TKO勝ちしたアダム・フューギット(※前戦はマイクマロットに右三日月蹴りから右ストレートを効かされ、ギロチンチョークで一本負け)の再起戦。 風間敏臣のUFCデビュー戦で、KO勝ちしたギャレット・アームフィールドが、同じく2連勝中のブレイディ・ヒースタンド(米国)とオクタゴン3連勝をかけて戦うバンタム級戦も組まれている。 ◆UFC Fight Night: Perez vs. Taira 現地時間2024年6月15日(土)、日本時間16日(日)朝8時開始予定 米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX ▼フライ級 5分5R アレックス・ペレス(米国)24勝8敗(UFC6勝4敗)126lbs/57.15kg 平良達郎(日本)15勝0敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝中 126lbs/57.15kg ▼バンタム級 5分3R ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ(ブラジル)29勝5敗(UFC7勝5敗)136lbs/61.69kg マイルズ・ジョーンズ(米国)14勝2敗(UFC5勝2敗)135lbs/61.24kg ▼フェザー級 5分3R ティミー・クアンバ(米国)8勝2敗(UFC0勝1敗)145lbs/65.77kg ルーカス・アウメイダ(ブラジル)14勝3敗(UFC1勝2敗)146lbs/66.22kg ▼フライ級 5分3R アスー・アルマバイエフ(カザフスタン)19勝2敗(UFC2勝0敗)125.5lbs/56.93kg ホゼ・ジョンソン(米国)16勝8敗(UFC1勝1敗)126lbs/57.15kg ▼バンタム級 5分3R ブレイディ・ヒースタンド(米国)7勝2敗(UFC2勝1敗)135lbs/61.24kg ギャレット・アームフィールド(米国)10勝3敗(UFC2勝1敗)135.5lbs/61.46kg 【プレリム】 ▼フライ級 5分3R ジミー・フリック(米国)17勝7敗(UFC2勝2敗)126lbs/57.15kg ネイト・マネス(米国)15勝3敗(UFC4勝2敗)125.5lbs/56.93kg ▼ウェルター級 5分3R ジョシュ・クインラン(米国)6勝2敗(UFC1勝2敗)169.5lbs/76.88kg アダム・フューギット(米国)9勝4敗(UFC1勝2敗)170lbs/77.11kg ▼女子フライ級 5分3R カーリ・ジュディス(米国)3勝1敗(UFC0勝0敗)125.5lbs/56.93kg ガブリエラ・フェルナンデス(ブラジル)8勝3敗(UFC0勝2敗)126lbs/57.15kg ▼フェザー級 5分3R ジェカ・サラギ(インドネシア)14勝3敗(UFC1勝1敗)145lbs/65.77kg ウェスティン・ウィルソン(米国)16勝9敗(UFC0勝2敗)146lbs/66.22kg ▼フェザー級 5分3R メルキザエル・コスタ(ブラジル)20勝7敗(UFC1勝2敗)145lbs/65.77kg シャイラン・ヌアダンビク(中国)39勝11敗(UFC3勝2敗)145.5lbs/66.00kg ▼女子ストロー級 5分3R ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)7勝0敗(UFC1勝0敗)※2019 K-1初代女子フライ級王座決定T準優勝 114.5lbs/51.94kg ジュリア・ポラストリ(ブラジル)12勝3敗(UFC0勝0敗)※LFA女子ストロー級王者 116lbs/52.62kg 【中止】 ▼フライ級 5分3R タギル・ウランベコフ(ロシア)15勝2敗(UFC4勝1敗)129.5lbs/58.74kg ※体重超過 ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)10勝1敗(UFC53勝0敗)※UFC3連勝中 125.5lbs/56.93kg ※ウランベコフが体重超過で、規定によりヴァンとのフライ級マッチは中止に。