【60歳で退職しない!】65歳まで働いた場合、老齢年金は月額でどのくらい増える?
【月収別】65歳まで働いた場合の厚生年金の増加分
60歳以降に、平均月収が20万円・25万円・30万円で働いた場合、65歳から受給する老齢厚生年金がどのくらい増額するのかは、下表にまとめた通りです。なお、厚生年金への加入期間は平成15年4月以降のみとします。 計算) ・平均月収20万円:20万円×5.481/1000×60カ月=6万5772円 ・平均月収25万円:25万円×5.481/1000×60カ月=8万2215円 ・平均月収30万円:30万円×5.481/1000×60カ月=9万8658円 平均月収が20万円の場合、60歳から65歳までの5年間(60ヵ月)厚生年金に加入して保険料を納めると、老齢厚生年金は年額6万5772円増加します。同様に、月収25万円の場合は年額8万2215円、月収30万円の場合は年額9万8658円増加する計算です。
【参考】繰下げ受給でも受給額を増やせる
老齢年金の受給額を増やしたい場合、繰下げ受給を利用する方法もあります。老齢基礎年金(国民年金)や老齢厚生年金は、原則として65歳からの支給開始ですが、66歳以降75歳までの間に繰下げて受給することが可能です(昭和27年4月1日以前生まれの方は70歳まで)。 1カ月繰り下げるごとに0.7%が増額され、増額率は一生涯変わりません。老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げられるため、老齢基礎年金は65歳から受給開始し、老齢厚生年金は70歳から支給開始するといった方法も可能です。 繰下げたことによる増額率は、以下の計算式で求めます。 増額率=0.7%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数 例えば、70歳に請求手続きをとると、42%(0.7%×60カ月)の増額になります。 75歳まで繰下げると最大で84%(0.7%×120カ月)増額されますが、寿命によっては、繰下げなかった場合よりも総支給額が少なくなる可能性があります。何歳まで繰下げるかは、慎重に検討する必要があるでしょう。