【阪神】岡田彰布監督、球団最多514勝翌日にブチギレ「けん制もせえへんねんから」
◆JERAセ・リーグ 広島7-5阪神(4日・マツダスタジアム) 阪神が新井カープの機動力に屈した。試合後、怒りに満ちた岡田彰布監督(66)は「けん制もせえへんねんから、初球あれだけやられているのに」とバッテリーの警戒の甘さに苦言を呈した。再び3位に後退し、首位・広島と3ゲーム差。重苦しい雰囲気に包まれた。 3―3の8回1死一塁。2番手・島本が代走の羽月に二盗を許し、四球で一、二塁。直後に登板した3番手・石井も三盗を決められた。いずれも初球だ。2死満塁となり、石井の暴投で勝ち越し点を献上。堂林に2点二塁打を浴び、万事休す。今季3度目の同一カード3連勝を逃した。 先発・村上が初回に先取点を奪われた。直後の2回に攻撃陣が3点を取って逆転してくれたが、右腕は「毎回のようにランナーを出してリズムがつくれなかった」と反省。積極的なコイ打線を封じられず、先発定着の昨季以降で初めて2点差を守れなかった。虎将は「前と、一緒やんか。初球、秋山にホームラン打たれて」と4月30日の対戦(マツダ)で先頭弾を食らったにもかかわらず、この日も2打席連続で初球を安打された秋山への配球を厳しく指摘した。 チームは先制されたら13連敗。一時は逆転し、あしきジンクスを阻止するチャンスもあったが結局、再逆転された。「『次、1点取らんとやられるで』って、もう3回から言うとったよ。なんの細工も、ないもんな。やられるパターンや、こんなもん。見とったら分かるやろ」。指揮官の怒りは収まらない。藤本定義を超える球団歴代監督最多515勝目はお預け。虎は痛恨の1敗を喫した。(中野 雄太)
報知新聞社