会見に出席したスターライト・キッド

　女子プロレス「スターダム」の〝欲深き黒虎〟ことスターライト・キッドが、因縁の葉月（27）を再び失意のどん底に落とす。 　タッグリーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」（26日、新宿で開幕）に参加する18チームが発表され、キッドは同じ「ネオジェネシス」の鈴季すず（22）とのコンビでブルーゴッデスにエントリー。チーム名を「狂乱女虎（きょうらんめっこ）」と発表した。 　2ブロック制で行われる今大会は、各ブロック上位3チームが決勝トーナメントに進出。黒虎が12月8日浜松大会で行われる優勝決定戦の相手に指名するのが、レッドゴッデスから出場する葉月＆コグマの「FWC」だ。「葉月は、マスクという私のプライドに手をかけてきたからね。だからFWCが成し遂げてきたプライドを、すずと私の即席タッグがひねり潰してやるよ」と予告した。 　5日の名古屋大会で2人はシングルで対戦。キッドが勝利しワンダー王座挑戦への足がかりをつくったが、試合後にマスクを脱がされる屈辱を味わわされた。しかも奪われた覆面は、いまだに葉月が持ったままだ。 「勝負では私が勝ったのに、あれ（マスク剥ぎ）を最後にやることによって自分の負けをかき消す。あの手法には、やられたなって感じ」と怒りは収まらない。 　ならば2021年大会を優勝し、ゴッデス王座3度の戴冠実績があるFWCを即席コンビが下し、特大の精神的ダメージを与えるだけだ。「私に負けて、それでまた落ち込みモードに入ればいいんじゃない。フフフ」。9月にワンダー王座取り失敗から一時は傷心した葉月に、もう一度悪夢を見させるという。〝怨念の虎〟が不気味だ。