実写映画版「ゼルダの伝説」の監督が“いちばん好きなゼルダ作品”を明かさなかった理由
実写映画版「ゼルダの伝説」の監督が“いちばん好きなゼルダ作品”を明かさなかった理由
実写映画版「ゼルダの伝説」で監督を務めるウェス・ボールは、「ゼルダの伝説」シリーズのなかのお気に入り作品を明らかにしなかったが、これにはそれなりの理由があった。 「実写映画版「ゼルダの伝説」」画像・動画ギャラリー IGN USのインタビューで、ボールはいちばん好きなゼルダ作品を聞かれると、長い沈黙のあとに「言わないほうがいいですね」と笑って答えた。 これを聞いて、ボールが「ゼルダの伝説」をまったく知らず、そのため実写映画版の監督にはふさわしくないのではないかと心配したファンもいたようだ。しかしそうした反応を受け、ボール自身がリプライで補足している。 「落ち着いて。僕もみんなと同じファンだよ。賢人から学んだんだ。ゼルダに関しては誤解されるだけだから何も言わないのがベストだってね」とボールはインタビュー動画のツイートにリプライ。だが同時に、今回は逆のことが起きてしまったとも認めている。「コメントを見る限り、何にしても誤解は起きるみたいだね。やれやれ」 ボールはこれまでにも「ゼルダの伝説」への愛を表明しており、実写映画化が発表される13年前に、実写映画版の監督をしたいとツイートしている。当時は、「僕が監督するチャンスなんて望むことすらできない」と皮肉交じりに語っていた。 任天堂のゲームクリエイターである宮本茂も、10年ほど前から「ゼルダの伝説」の映画化について話し合ってきた。宮本自身、これだけの計画や検討がなされていても、成功を手にするためには「大変なハードル」を乗り越える必要があると認めている。 2023年11月に発表された本作は任天堂とソニーの協力の下で製作されるが、詳細は不明だ。ボールは、スタジオジブリの『となりのトトロ』や『ハウルの動く城』、『千と千尋の神隠し』などのアニメ映画を手がけた宮崎駿監督に言及し、「宮崎駿作品の実写版」が目標だと述べていた。 とはいえ、ボールは「シリアス」で本物だと感じられる作品にしたいとのことで、「現実的」な本作でモーションキャプチャーを多用することは考えていないと語っている。
Ryan Dinsdale