【ソフトバンク】小久保裕紀監督、古巣・巨人戦「王貞治DAY」と対高橋礼に必勝指令「歴史的には半分」
ソフトバンクの小久保裕紀監督が28日からの古巣・巨人との3連戦(東京D)で必勝態勢を敷いた。第1戦は球団会長の功績をたたえる「王貞治DAY」として開催されるだけに、指揮官は「ええ試合したいですね」と口角を上げた。敵軍主催ではあるが「30年、30年で、歴史的には半分ずつなので」と“巨人の王”なのか“ホークスの王”なのか、その覇権を争う重要な一戦だと位置づけた。 第3戦には昨季までソフトバンクに在籍した高橋礼が先発する可能性がある。「抹消されてるけど、間に合うの? 中10日? 阿部監督なら(起用)しそうですね」と思案顔。昨季は2軍監督としてサブマリンを指導しただけに「そう(高橋礼が先発に)なった方がうれしい。真っすぐの吹き上がりが武器。意外とシンカーというか落ちる系の球がホークスにおった時より使っているのかな、という気はしました」と既に映像でチェック済みのようだ。 交流戦初年の05年、巨人・小久保は西武・中村剛也ら3人と並ぶ12本塁打で“初代キング”に輝いた。だが「俺が? そうなの? 知らんわ、自分のことなんか」気にするそぶりもない。それより気になるのはビジターでの采配だ。 「一番は投手が(打席に)入るところでの交代。パ・リーグは投球だけ見ていたらいいので簡単。でもセ・リーグは試合展開と打順の並びというか、投球の状態だけを見て決められないので。5回でもビハインドだったら見切りをつけないといけない、みたいなことになると思いますね」 目下3連敗中。先発投手からの継投、そして代打起用がカギを握ると説明した。 「特に真ん中1週間(4日からの対中日、対DeNA6連戦)はビジター開催なので、ポイントになるというかね。(ホーム開催でも)こっちが負けて他のパ・リーグが全部勝ったら、全部変わるわけなので。そりゃポイントにはなりますよ」 交流戦優勝8回を誇る鷹の将。それでも勝敗によっては、ペナントの行方が一気に動くことを警戒していた。
報知新聞社