【中京大中京－東海大菅生】力投する東海大菅生先発の本田＝阪神甲子園球場で2021年3月29日、津村豊和撮影

　第93回選抜高校野球大会は第9日の29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、東海大菅生（東京）は中京大中京（愛知）に6―0で敗れ、準決勝進出はならなかった。 【東海大菅生vs中京大中京の試合を写真特集で】 　◇東海大菅生・若林弘泰監督 　本田（峻也投手）は「（肩は）痛くない」とは言っていたが、肩の不安と戦っており、相手と戦っていなかった。終わってみればそう感じる。立ち上がりの3失点は自滅というか、四球、四球を与えてバント処理のミス。一番やってはいけないミスだった。ノーヒットで何もせずに失点してしまい、2死後にタイムリー。あそこで踏ん張っていれば、まだ分からなかった。（二回の）4点目も記録はヒットかもしれないが、右翼手が目測を誤ったミスから。五回も遊撃手の悪送球から四球を与え、タイムリーと粘れなかった。これでは勝てない。一回の本田の投球がすべてだが、あそこから巻き返さなくてはいけない。鍛え直してまたもう一度、夏に戻ってきたい。 　◇栄塁唯主将「この負けを知ったのは収穫」 　打撃面も守備面も全体的に自分たちの悪いところが出てしまった。速球が持ち味の相手投手の対策をしていたが、打つことができなかった。高めの真っすぐが浮いていたので見極めていこうと話していたが、いい球がきてなかなか見極められなかった。 　守備面ではバント処理の悪送球から相手に点を与えてしまった。基本のプレーができなかった。大舞台で自分たちの力が発揮できず、まだまだ自分たちには隙（すき）があるのだと感じた。 　完封負けは練習試合でもなかった。ここがゴールではなく、あくまでも通過点。この負けを知ったのは、収穫だった。この経験を夏に生かしていきたい。 　（自分は手術をして）センバツには他の選手に連れてきてもらった。恩返しが出来ているかは分からない。もっともっと自分が力を出してチームに貢献できるようにしたい。チームとしては、日本一を目指して全体的にレベルアップしていきたい。 　◇全31試合を動画中継 　公式サイト「センバツLIVE！」では、大会期間中、全31試合を中継します（https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021）。また、「スポーツナビ」（https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/）でも展開します。