いつまでも平行線で辟易…「離婚の話し合い」を円滑に進めるための重要ポイント、3つ【離婚専門弁護士が解説】
3.離婚する前の相談相手
離婚の話し合いをはじめるまえに、まずは家族や知人などに相談してみましょう。離婚しなくても改善できるケースもありますし、離婚後の生活のアドバイスをもらえることもあります。 両親や義両親 両親や義両親に離婚についての相談をしておけば、離婚後のサポート体制も整えやすいです。子どもがいる場合は子どもの面倒を見ないといけないため、両親や義両親に頼らざるを得ない場合もあるものです。両親や義両親はサポート役としては適任であり、自分のことを最も心配して考えている存在といえます。 信頼のおける友人 信頼のおける友人に離婚についての相談を行うのもひとつの方法です。真剣に離婚について考える姿を見てサポートしてくれるかもしれません。そして、自分の考え方やものの見方を客観的に判断してくれる存在でもあります。顔見知りや知り合い程度の関係なら相談すべきとは言い難いです。他人にどのように話が伝わるかわかりません。学校や職場などに離婚の話が広まり、マイナスに作用する可能性も考慮すべきです。 離婚経験者 離婚経験者の方に相談をすれば、具体的でリアルな話を聞けるのが大きいです。離婚はなぜ大変で苦しいか身をもって経験している存在であるため、どう乗り越えていくかも教えてくれます。離婚をするよりも、どう次の人生を歩むかが大切であり、離婚経験者のリアルな話は自分の求めていた答えとなるかもしれません。もちろん、信頼のおける友人であるのが絶対条件であり、離婚経験者なら誰でもよいと考えるべきではありません。 弁護士 弁護士はお互いの意見や主張を客観的に聞いてくれる存在です。親権問題や財産分与、さらには離婚後の生活費まで、すべてにおいて問題を解決してくれます。 注意点となるのは興信所や探偵のようにお金がかかってしまうことです。実際に弁護士に依頼することにメリットがあるかどうかは、よく考えないといけません。まずは、弁護士の無料相談などを利用して、自分が置かれている状況や、今後考えなければいけない点などを相談してみるのがよいでしょう。また弁護士のなかでも、離婚問題に特化した弁護士を選ぶようにしましょう。
事前準備が重要
離婚の話し合いを行う場合の場所選びの基本、さらには第三者の同席の有無については事前に把握しておくのが望ましいです。また、離婚について事前に誰に相談をしておくべきかも考えておきましょう。 離婚をするよりもその後の生活をどう立て直すかが難しいからこそ、誰かの手助けが必要となるかもしれません。協議離婚を成立させるためには事前の準備が大切です。 白谷 英恵 Authense法律事務所
白谷 英恵