ドローンで下水道施設点検 富山市、可能性探り研修会 狭い、暗い、危険難題解消へ
富山市は12日、下水道施設の点検でドローンの活用の可能性を探る研修会を、市内の雨水貯留施設などで開いた。狭く、暗いなどの理由で職員の点検が困難な施設もあり、初めて施設内で実際にドローンを飛ばし、機能を確認した。 富山駅近くの牛島貯留池では、ドローンメーカーの社員が産業用で最小クラスという直径約20センチの機種をマンホールから入れて遠隔操作し、地下に広がる幅6・5メートル、高さ5メートル、奥行き43メートルの空間を撮影した。市上下水道局によると、同施設は年1回ほど目視で点検しているが、奥までは入れず、有毒ガスや酸素濃度の確認も必要という。 同局の担当者は「思っていた以上に映像が鮮明だった。通常はこれだけ隅々まで見るのは難しい」と話し、導入の検討に役立てるとした。浜黒崎浄化センターでも、多くの配管がある地下を試験撮影した。