水辺の風景に潜む大動乱の予兆?「水の都・大坂の幕末」 展
現在は渡しに代わって、優雅なシルエットの川崎橋が両岸をつなぐ。観光船や京阪電車が行き交う向こうで、金色に輝く天守閣が視界に映える。もうすぐ暖かくなれば、花見がてらに散策するのもいいだろう。
宮本さんは「150年前、風雲急を告げる中でも、人々が水辺の風景を愛でていたこと実感してもらえれば」と話す。 水都の華やかさと、大動乱の緊迫感。矛盾するテーマを同時にかみしめることが、幕末維新の大坂を理解するカギのようだ。会期は3月15日まで。詳しくは大阪城天守閣の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)