思い思いにかまぼこ作り 富山・四方小6年生が卒業記念、サクラや文字描く
富山市四方小学校の6年生23人は11日、同市四方の四方蒲鉾(かまぼこ)で、卒業記念の細工かまぼこを作り、サクラの花びらの絵や「卒業」の文字などを描いて思い思いのデザインに仕上げた。同社が協力し、10年前から毎年行っている。熊野泰邦社長は「地元の特色を誇りに思い、強く生きてほしい」とエールを送った。 2グループに分かれて実施。土台となる縦10センチ、横15センチのかまぼこと、ピンクや緑、青など全7色の絞り袋に入ったすり身が用意された。児童は持参した下絵を見たり、四方蒲鉾の従業員に助言を求めたりしながら、サクラの花びらやピアノの鍵盤などといった絵や、「卒業」や「感謝」などの文字を丁寧に描いた。 野球のバットとボールをデザインした北山翔君は「初めてだったけど楽しかった。将来、日本で活躍する野球選手になりたいという思いを込めた」と話した。 体験後には同社のかまぼこが振る舞われ、子どもたちは「おいしい」と笑顔で味わった。
熊野社長は「地域の文化に触れたことを大人になったときに思い出してほしい」と話した。完成したかまぼこは蒸してラッピングされ、18日の卒業式当日、四方小に届けられる。