何があっても試合に挑める準備を。チーム最年長・イゴール「いつでもいいプレーをするために、試合にフォーカスしないといけない」|フットサル日本代表
力の差があっても難しいアジアでの戦い
──イゴール選手はこれまで色々な代表チームを見ていますが、今回アジアカップに向けてのトレーニングをしていくなかで、チームの雰囲気の違いなどは感じてる部分がありますか? 代表はいつも特別な練習で、みんな代表に入っていいプレーを見せたいと思っています。でもコートの中だけじゃなくて、コートの外もみんなすごく仲がいいので、毎回毎回もちろん違うことはあるけど、すごくいい雰囲気を作れています。 自分たちには目標があって、アジアカップに勝ったらワールドカップに進めます。そのために1番大事なのは「いいグループを作ること」で今回はとても素晴らしかったと思います。 僕としては、今回はサポートメンバーで来ているから、できる限りチームメイトやキーパーたちをサポートしたいと思っています。いつも話しかけてアドバイスをして、いい雰囲気を作るために頑張っています。 ──若手選手に話を聞いた時も「イゴール選手が積極的にみんなに話しかけてくれる」「いじられキャラでいい雰囲気作ってくれる」と話していました。年下の選手たちと接する時に、何か意識してることはあるのでしょうか? (若手選手とは)年代が違います。自分は43歳で、みんなはすごく若い。わからないけど、恥ずかしくて近くに行けなかったりするかもしれない。それをなくすために、僕からいつもジョークを話したり、近くにいったり、ハグしたりしています。「先輩だからそんなに話さない」とかにならず、もっといい雰囲気を作るために、僕からいつも皆に話しかけています。
いい準備をするためにメンタルを強く持つ
──前回大会を経験しているという部分も、すごくチームにとっても大きいと思います。今回サポートメンバーですが、前回大会を踏まえて実践に向けて意識してるところはありますか? もちろんキーパーたちには怪我をしてほしくはないけれど、誰でも怪我をする可能性は0ではありません。なので、今はサポートメンバーとして行くけれど、残念なことに試合で怪我をしてしまうことは時々ありますし、交代はできないけど練習はあるので、常に試合は意識しないといけない。 今回は、ワールドカップに進めるかどうかの本当に大事な大会なので、何かがあったらすぐにプレーできるように意識を試合にフォーカスさせないといけないと思います。 ──ご自身も、前回大会で足を痛めてしまう経験もありました。 そうです。さっき話したチームメイトや、キーパーたちはすごく仲いいし、いつも話しているので、もちろん怪我はしてほしくないです。けれど、代表でいつでもいいプレーをするために、いい準備をしないといけないし、試合にフォーカスしないといけない。代表に入ってからはずっと、いつ出るかはわからないから、メンタルも強くならないといけません。 ──ヨーロッパのチームや南米のチームの戦いは、アジアとの戦いとはまた違ったものがあると思います。前回大会で感じた「アジアの戦いの難しさ」などはありますか? アジアはいつも、ウベキスタンやタイ、間違いなく世界のトップクラスであるイランもいて、難しい試合もあります。 戦術だけでなくプレッシャーもすごく感じるし、ミスや失点が生まれると、もっと難しい試合になります。簡単な試合はありません。今、日本はアジアで一番のチームだから、他の国はみんな日本に勝ちたい。だから僕たちは、逆にもっと強く勝ちたい気持ちにならないといけない。なので、今回は前回と比べて、もっと難しい大会になると思います。 ──ワールドカップ出場もかかっていますが、経験豊富なイゴール選手から、チームに伝えたいことはありますか? 前回のワールドカップは、僕だけじゃなくて、清水(和也)、(吉川)智貴、アルトゥールなどたくさんの選手が戦いました。フットサル選手にとって1番いい大会で特別な大会であるワールドカップでプレーできました。今回は、若い選手にもチャンスがあります。 特別な大会で、世界でもっと上に進むため、100%を出さなきゃいけない。もう1回みんなが日本のフットサルで、準決勝、決勝と最後まで目指して、上まで行きたいと思います。