「転職成功」の秘訣は? 広告業界→ジュエリーデザイナーへと、自らキャリアを切り開いた女性によるアドバイス
リト・カラコスタノグルーは元々ジュエリーデザイナーになろうとしていたわけではなかった。むしろ、ジュエリーデザイナーという職業の方が彼女を見つけたと言っていい。 【写真】仕事を辞めちゃう前に考えたい5つのこと 「私は本当はフォトグラファーになりたかった。でも両親が許してくれなかったので、『じゃ別の勉強をするわ』と伝えたの」と、彼女は微笑みながら明かす。 リトは母国ギリシャを離れてボストンへ行き、広告の修士過程に進んだ。「でも、もっと日常の中でクリエイティブなことをやりたくて。何かを生み出すことは私にとっては呼吸そのもの。とても重要なことだった。でも広告関係の仕事には守らなければならない細かなルールがたくさんあったし、もう少し自己表現の余地をくれる仕事を求めていたの」 友人とたまたま、ボストン中心部のニューベリー・ストリートにあるショップを訪れたことが、リトの次なる人生のステップへと繋がった。それは、ジュエリーを作って販売することだった。 「何かをクリエイトするという自分が求めていたことを見つけて、とてもワクワクした」と彼女。「ジュエラーのピッパ・スモールのインタビューを読んだら、彼女はもともと人類学者になる勉強をしていたそうで、プロのジュエラーとしての経歴はないけれど、様々な民族を訪ねて彼らから学び、彼らの技術や知識を自分の仕事に取り入れている。彼女にできるなら私にもできると思ったの!それで修士課程を終えたあとギリシャに帰って、ジュエリー作りを始めた」 調査によると、イギリスの労働者で転職を考えている人は約3分の2と、その数はパンデミックで増加し、約22%が今の役割は自分には適していないと判断しているという。同じような分野での転職を考えている場合はまだ少し簡単かもしれない。しかし、全く異なる職業に転じたい場合はどうすればいいのだろう? 「私にはすべてがとても自然な成り行きだった。たとえ知識がなくても、自分の身をさらさなくてはならない。貪欲に学ぶことが必要」。