有名ラーメン店「無冠」オーナーの王者・高山涼深2度目の防衛戦へ計量パス 骨折した左手「もう大丈夫です」
◆プロボクシング 「フェニックスバトル114」 ▽日本スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者 高山涼深―同級1位 古谷昭男(25日、東京・後楽園ホール) 日本スーパーフライ級王者の高山涼深(ワタナベ)が24日、前日計量に臨み、52・1キロのリミットジャストで計量をパスした。対戦する同級1位・古谷昭男(六島)も同じ52・1キロで1発パス。25日はメインイベントで拳を合わせる。 高山は昨年12月に防衛戦が予定されていたが、11月の練習中に左第3中骨を骨折。試合は延期されていた。昨年9月以来のリングとなり、2度目の防衛に向けて「大事な試合ですね」と気を引き締めた。 五反田の有名ラーメン店「無冠」のオーナーでもある王者だが、防衛戦に向け、「1か月くらい店に出ていない」という。この日の髪色は青。試合ではコスチュームやリングシューズも青を基調とする予定だ。「赤コーナーですけど、挑戦者の気持ちを忘れないため」だと話す。世界を目指すためにも負けられない一戦に全力で臨む構えだ。 対する古谷は3度目のタイトル挑戦で初戴冠を目指す。この日は計量後にクエン酸やグルタミン酸などのサプリメントが入った特製ドリンクをゴクリ。「減量はいつもより早く落とした」と調整は順調だと自信を見せた。 13日の日本バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチでデカナルド闘凜生(とぅーりお)が王者・下町俊貴(グリーンツダ)に5回TKO負け。井上彪(たける)も21日のWBOアジアパシフィック・ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチで、王者ジェイソン・バイソン(フィリピン)に判定負けした。同じ六島ジムの選手たちが王座奪取に失敗しており、連敗を止めたいところ。来月4日にはジムの先輩で「絶対チャンピオンになれる」と励まされてきた西田凌佑がIBF世界バンタム級タイトルマッチを戦う。「勝って西田さんにつなげられたら」とベルト奪取を誓った。 戦績は27歳の高山が7戦全勝(6KO)、26歳の古谷は11勝(4KO)6敗。
報知新聞社