6戦5発の大谷翔平が見据える近未来「打つべくして打っている」新ルーティン導入で左右苦にせず
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、2戦連発となる22号2ランを放った。古巣エンゼルス戦に「1番DH」で出場し、5回の第3打席で完璧な1発を中越えに運んだ。古巣の盟友たちとの“再会”は、レギュラーシーズンでは初めて。これで本塁打は28球団目となり、メジャー30球団制覇へ、残り2球団となった。 【動画】大谷翔平、ゆっくり確信歩き! エグすぎる一撃に観客総立ち、ベンチも苦笑い ◇ ◇ ◇ 大谷のアーチ量産態勢が止まらない。5回に22号先制2ランを放ち「最近は打つべくして打っているなとは思う。感覚的にはやっぱり4月、5月よりは全然いい」と手応えを口にした。16日のロイヤルズ戦から6戦5発と絶好調で「まず構えが安定してるのと、ストライクゾーンがしっかり把握できている。結果的にそれが甘い球をしっかりとヒッティングすることにつながっているのかなと」と分析した。 打席でバットを置き、軸足となる左足の立ち位置を確認する新ルーティンを導入して以降、状態が一気に上がった。この日も2四球を含め、4打席で2打数2安打。打率と本塁打でリーグトップに立った。直近の3本塁打は全て左腕からで「しっかり構えるっていうところが大事だと思うので。そこさえ出来ていれば、あんまり右も左も関係ない」と自信をのぞかせた。 古巣相手の2連戦で初戦は惜敗したが、チームは貯金16で首位を独走する。プレーオフ進出が近づく中で「大きく違ってくるのはやっぱり、後半戦からかなと思う。まず、そこまでしっかりと自分たちの野球ができれば、そこから先っていうのは、また僕にとっては経験したことがないところなので。そこも楽しみにしたい」と、近未来に胸を躍らせた。 ▼大谷が初対戦のエンゼルス戦で初アーチ。これで本塁打を打った球団は28球団目となった。全30球団制覇へ残る2球団のフィリーズとは6試合、カージナルスとは3試合、7月以降に対戦があり、今季中に達成する可能性がある。 ▼大谷は16日ロイヤルズ戦から6試合連続打点。日本選手の6試合連続打点は最長タイ。松井秀喜(ヤンキース=過去3度)に並び、07年以来17年ぶりとなった。