池田湖、東シナ海、広がる茶畑…360度の展望もライダーへのご利益 大野嶽神社が県内3番目の「全国オートバイ神社」に認定 南九州市
南九州市頴娃の大野嶽神社が、バイクツーリングの拠点となる「全国オートバイ神社」に認定された。鹿児島県内では姶良市の精矛(くわしほこ)神社、曽於市の檍(あおき)神社に続いて3番目。地元住民は「全国の愛好者に来てもらい、大野岳や頴娃の魅力を知ってほしい」と交流人口拡大へ期待を込める。 【写真】神社近くの展望台からは、東シナ海や茶畑などの絶景が見渡せる=19日、南九州市頴娃の大野岳
大野嶽神社は大野岳(標高466メートル)の頂上付近に鎮座し、近くの展望台からは池田湖や茶畑など南薩の風景をはじめ、大隅半島や東シナ海の島々も見渡せる。「全国オートバイ神社」は日本二輪車文化協会(東京)が駐車場やトイレなどの設備を条件に認定しており、地元の郡地区公民館が地域活性化につなげようと申請した。 7月に認定され、10月19日に開かれた神社の例大祭に合わせてお披露目があった。自治体関係者や地元住民、同協会理事ら約20人が神事に出席し、今後訪れるライダーの安全を祈願した。 近くに住むバイク愛好家の瀬川健一さん(56)は「認定された場所に行ってみたいと思うバイク乗りは多い。地元の知名度が上がるのはうれしい」と喜ぶ。 郡地区公民館の樋渡洋男館長(66)は「360度のパノラマ絶景は地域の誇り。ぜひ多くの人に、感動を味わってほしい」とPRした。
南日本新聞 | 鹿児島