町田の黒田剛監督が４日、パリ五輪メンバー入りを果たしたＦＷ平河悠、藤尾翔太を祝福した。クラブ史上初となる五輪選手を輩出し「クラブとして名誉なことだし、彼らがＪ１トップ（の町田）で出続けたことによる評価も加味されていると思う。町田の選手が世界と戦う上で必要だと評価されたことは、クラブやチーム、監督としてもうれしい」と話した。 　平河、藤尾ともに昨季黒田監督が就任し、強度を求めるスタイルの中でフィジカルの改革を続けてきたという。「体重、筋肉量、ともに２、３キロはウェートアップしている。それが彼らのフィジカルの強さ、当たり負けしない、転ばない、ボール奪取時に相手との体幹（の強さ）の違いになり、特徴を強めてきたと思う。彼らが誠実に取り組んできた成果。本当によくやった１年半だと思う」と成長を喜んだ。 　また青森山田高時代の教え子、ＦＣ東京ＭＦ松木の落選については「ちょっと報道でしかわからない。去年（町田が）Ｊ２の時はよく連絡を取り合っていたけど、Ｊ１で対戦相手になってからは、やめた方がいいと思って」と近況は伝え聞いていないことを明かした。しかし高校時代から海外志向は強かった松木の心中も推しはかり「１年目から（ＦＣ東京で）レギュラーで出始めて、ほぼ（五輪出場を）手中に収めたというところだったと思うけど…。クラブとの関係性、契約の問題もあるので、何も言えないし、わからないところもある」と語るにとどめた。