玄理、『Eye Love You』チェ・ジョンヒョプとの共演語る 言語の壁をなくす現場の工夫も「ひとつの成功例だと」
韓国人役も日本人役も演じられる強みと日々の努力
――韓国人役も日本人役も演じられるというのはとても強みだと思いますが、ご自身はどのように感じていますか? 特にアメリカで仕事をするようになってそれは感じています。オーディションの数も演じられる役の数も2倍なので。日本で育って日本の素晴らしさも、ルーツである韓国の素晴らしさも私は知っている。2分の1じゃなくて、2倍なんだと。それは俳優としても今の時代を生きる人間としてもありがたい要素だと思っています。 ――日本語、韓国語、英語の3カ国語を話せるそうですが、ずっとそのレベルを落とさないために普段から勉強などされているのでしょうか。 もちろんです。特に撮影中はスケジュールが詰まっていたり飽きてしまわないようにと、いろいろな方法で欠かさず、英語と韓国語には“読む書く聞く”で毎日触れるようにしています。個人レッスンをはじめ、ドラマ映画を見たり、アメリカ・韓国のマネージャー、家族とのやりとり、また最近は語学アプリも使っています。 ■「何においてもお芝居が一番大事なんだな」と実感 ――今後の女優人生をどのように思い描いていますか? 今年の2月に、オーディションで決まったMAXのドラマのアメリカ配信が始まって、今年の後半は韓国の作品に参加します。これからも日本と韓国とロサンゼルスの3カ所を拠点に、素晴らしい作品や役、キャストやスタッフと出会っていけたらうれしいです。 ――目標に掲げていることがありましたら教えてください。 多言語を話せるとか、アクションが出来るとかその他のスキルも大事ですが、何においてもお芝居が一番大事なんだなとつくづく思います。またその芝居も「良いとされているもの」が特に映画よりもドラマにおいて国によって違うので悩ましいのですが……まだまだ課題だらけなのでもっともっと良い俳優になれるように成長していきたいです。 ■玄理(ヒョンリ) 1986年12月18日生まれ、東京都出身。2010年、ドラマ『フリーター、家を買う。』で女優デビュー。主演を務めた映画『水の声を聞く』(14)で第29回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。近年の主な出演作は、ドラマ『君と世界が終わる日に 』(21)、『アトムの童』(22)、『弁護士ソドム』(23)、映画『スパイの妻』(20)、『偶然と想像』(21)など。今年1月期はドラマ『院内警察』と『Eye Love You』に出演。日米共同制作『TOKYO VICE Season 2』がWOWOWで4月6日よりスタート。 (C)TBS
酒井青子