不倫報道でいきなりピンチに!「総理になりたい男」玉木雄一郎とは何者か
政策を愚直に訴え続けて、政界のキャスティングボートを握った。一躍、時代の寵児となったかと思いきや、いきなり不倫報道で大ピンチに。国民民主党代表・玉木雄一郎とはいったい何者か。永田町と地元の二元取材で実像に迫る。 【図解】野党の合従連衡の果てに誕生!国民民主党の歴史
「玉木フィーバー」に本人は
総選挙後、一夜にして永田町最大のキーパーソンになった国民民主党代表の玉木雄一郎氏。本誌の取材にこう答えた。 ―総理大臣を目指す? 「目指しています、将来的には。ただ、今やっても、参議院は自公が(過半数を)占めているし、(連立政権を組んでも)ポストが欲しいだけだと言われて政策が実現しない。今は一つ一つの政策ごとに交渉して、選挙で訴えた政策の実現を取りに行くという戦略を、党を挙げてやっていきます。 将来どうなるかわからないけれど、国民民主党に一票を託したら世の中が変わるんだということを体感してもらうことが大切だと思っています」 ―石破政権とどう付き合うのか? 「少なくとも我々は石破政権の延命に協力する気はまったくありません。選挙で訴えた政策を実現したいだけです」 ―それにしても玉木フィーバーがすごい。 「売れない時代が長かったので、こういうのもいつかなくなると思っていますが(笑)、一つ一つ、実績を積んでいきたいと思っています」 目下、国民民主党が掲げる目玉政策、「103万円の壁」の見直しが連日メディアを賑わせているが、これについては次節で詳述する。
玉木のルーツ
まずは時代の寵児となった玉木氏と国民民主党の正体に迫ろう。 玉木氏は'69年5月1日、香川県大川郡寒川町(現さぬき市)で生まれた。 「祖父は大川農協の組合長をしていました。自分でも乳牛を数頭飼っていましたね。父親は牛や豚など家畜が専門の獣医で、母親は老人福祉施設で働いていました。玉木さんは3人兄弟の長男です」(近隣住民) 玉木氏は、農協の組合長として近所の相談事に親身に寄り添う祖父の姿を見て、「将来、人のために働きたい」と思うようになったという。 玉木氏の母が話す。 「(玉木氏の祖父は)小さいときから孫の面倒を一生懸命みてくれました。私も父親も仕事に出ていましたからね。やっぱり小さいときから(性格は)明るかったです」