熊本県「八代市厚生会館」解体の賛否問う住民投票へ申請書…市民団体、条例制定に向け手続き始める
老朽化で廃止される熊本県の八代市厚生会館を巡り解体の賛否を問う住民投票を目指す市民団体「市民で決めよう! 厚生会館住民投票の会」が1日、条例制定に向けた手続きを始めた。署名集めに必要な代表者証明書の交付を市に申請。審査を経て、7日頃から直接請求の署名活動に入る。 【写真】初代門司駅の関連遺構、「油倉庫」「貨物上屋」とみられる構造物
直接請求は、地方自治法に基づき選挙人名簿登録者数(10月14日現在で9万9924人)の50分の1以上となる署名が必要で、2000人を掲げる。有効数が確定した場合、中村博生市長が条例の制定案に意見を添えて市議会に提出。可決すれば住民投票となる。
厚生会館は世界的建築家の芦原義信氏が設計し、1962年に開館。昨年7月の市議会本会議で廃止条例案が可決された。
市民団体は1月に発足。この日は共同代表の磯田毅さんと事務局長の吉田論祐さんら3人が市役所を訪れ、市文化振興課に中村市長宛ての申請書を出した。担当者は「代表者としての審査を進めたい」と応じた。