「誰もがよそ者」身体で表現 路上生活経験者ダンスグループ「新人Hソケリッサ!」横浜で12日披露
路上生活を経験した人たちで構成するダンスグループ「新人Hソケリッサ!」が12日、横浜美術館(横浜市西区)前のグランモール公園・美術の広場でパフォーマンスを披露する。同市青葉区を拠点に活動するダンサー・振付家の伊藤キムさんをゲストに迎え、身体による新しい表現の創出を目指す。入場無料。 同グループは、ダンサーで振付家のアオキ裕キさんが2005年に立ち上げた。メンバー全員が路上生活を経験しており、これまでに40人以上が参加。現在は7人が活動している。 21~23年は東京、横浜の8カ所で路上ダンスツアーを行うなど、屋外を中心にパフォーマンスを重ねてきた。昨年12月はインドでの芸術祭に招かれ、新作ダンス「Super Stranger(スーパーストレンジャー)」を発表した。 今回は、その新作を伊藤さんと共に上演する。都市生活のルールから外れた「よそ者」と、その場に居合わせた観客との境界線が曖昧になり、誰もがよそ者として存在する場をダンスによって創造する。 アオキさんは「自身にとっても強く心身を揺さぶられる機会になると想像しています」とコメントを寄せた。日本のコンテンポラリーダンスをリードする伊藤さんが加わることで、新しい視点が生まれることを期待しているという。 公演は午後6時から約45分間。予約不要。雨天決行。途中入退場可。
神奈川新聞社