マイアミ・オープン

大会初の4強入りを決めたグリゴール・ディミトロフ[写真/ゲッティイメージズ]

男子テニスのマイアミ・オープン（アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000）は28日、シングルス準々決勝が行われ、第11シードのG・ディミトロフ（ブルガリア）が第1シードのC・アルカラス（スペイン）を6-2, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト4進出を果たした。 【アルカラスvsディミトロフ 1ポイント速報・結果】 両者は5度目の顔合わせでアルカラスの3勝1敗。直近では昨年10月のロレックス・上海・マスターズ（中国/上海、ハード、ATP1000）4回戦で、そのときはディミトロフがフルセットで勝利した。 世界ランク12位で32歳のディミトロフは今季、開幕戦となったブリスベン国際（オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250）で通算9度目のツアー制覇。その後、2月のオープン13・プロヴァンス（フランス/マルセイユ、室内ハード、 ATP250）で準優勝を果たすなど好調を維持。今大会では4回戦で第8シードのH・フルカチュ（ポーランド）をフルセットで破り、8強入りを決めた。 一方、前週のBNPパリバ・オープン（アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000）との連続優勝である「サンシャイン・ダブル」の可能性があるアルカラスは4回戦で第23シードのL・ムセッティ（イタリア）をストレートで下しての勝ち上がり。 準々決勝の第1セット、ディミトロフはファーストサービスが入ったときに79パーセントの確率でポイントを獲得。4度のブレークポイントを凌ぐとリターンゲームではアルカラスのミスを見逃さず第2・第8ゲームでブレークに成功し先行する。 続く第2セット、第4ゲームではダブルフォルトを犯すなど精彩を欠くアルカラスに対しディミトロフは強烈なフォアハンドショットを決めブレークチャンスを握る。最後は鋭いリターンエースをラインいっぱいに決め切りブレークに成功。しかし、第7ゲーム、0-40とされブレークバックのチャンスを与えると最後はフォアハンドショットがアウトとなりブレークバックを許す。 それでも第10ゲーム、ディミトロフはアグレッシブなプレーからブレークチャンスを掴むと最後はアルカラスのショットがアウトとなり2度目のブレークを奪って1時間32分で勝利した。 勝利したディミトロフは準決勝で第4シードのA・ズベレフ（ドイツ）と対戦する。ズベレフは準々決勝で世界ランク57位のF・マロジャン（ハンガリー）を6-3，7-5のストレートで下しての勝ち上がり。