クマが居座ったスーパー、1週間ぶり再開…店内消毒し肉や魚などの生鮮食品を入れ替え
店内に侵入したクマが2日間居座った秋田市土崎港西のスーパー「いとく土崎みなと店」が7日、復旧作業を終えて1週間ぶりに営業を再開した。営業を待ちわびていた常連客からは喜びの声が上がった。 【地図】クマ情報が相次ぐ秋田市内
店舗を運営する「伊徳」(秋田県大館市)によると、クマが運び出された2日午後から、専門業者に依頼して店内の消毒や清掃を実施。その後、時間がたって売れなくなった肉や魚などの生鮮食品を入れ替えた。
クマは店舗裏側の搬入口から侵入したとみられ、加工肉売り場の棚が外れるなどの被害があったが、商品が食い荒らされた形跡はなかったという。周辺でのクマの目撃情報が連日続いていることから、搬入口近くにはクマよけ効果のある忌避剤を置いた。
この日は午前9時の開店に合わせ、近隣住民らが詰めかけた。週1回ほど利用するという秋田市の会社員男性(37)は、「再開してくれてうれしい」と笑顔。同社の工藤陽文業務本部長は、「これまで通り、皆さんの食生活に貢献していきたい」と話した。