フォーミュラE世界選手権 東京E-PrixでマセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターが劇的勝利!
2024年3月30日に開催された2024 FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第5戦東京E-Prixは、マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターが優勝を飾った。
今回の東京大会は日本初開催となるフォーミュラE世界選手権であり、また史上初の東京の公道を使用した歴史的なレース。
マキシミリアン・ギュンターは、2週間前のサンパウロE-Prixで最下位スタートから9位入賞を果たす力強い追い上げをみせ、その好調さを維持したまま東京E-Prixに挑んだ。 予選でもマキシミリアン・ギュンターはそのパフォーマンスを最大限に発揮し、グループBでトップタイムを記録してデュエルステージへの進出を決めると、準々決勝でポルシェのパスカル・ウェーレインを破り、準決勝でERTのセルジオ・セッテ・カマラに勝利し、決勝進出を果たした。
予選の最終決戦では日産のオリバー・ローランドを相手に力強いパフォーマンスをみせるも、わずか0.021秒差でポールポジションを逃し、2番手スタートとなった。一方、チームメイトのジェハン・ダルヴァラは、フォーミュラEキャリア5戦目の予選を17番手で終えた。 決勝レースはサーキットのイン側の荒れた路面からのスタートとなったマキシミリアン・ギュンターは、不運にも一つ順位を落とし、マヒンドラ・レーシングのエドアルド・モルタラに2位を奪われる。
レースが進むにつれて、リズムを取り戻したマキシミリアン・ギュンターはアタックモード戦略を有効活用し、モルタラとローランドの両方をオーバーカットしてトップに浮上、そして14周目に最初のアクティベーションを行った。3位でコースに復帰すると、余力を生かしてコース上でモルタラを追い抜き、ローランドを追走。20周目にデブリ(パーツの破片)の除去のためにセーフティカーが導入され、レースは22周目まで中断となる。 リスタート後にトップ争いを再開したマキシミリアン・ギュンターは、25周目にローランドのオーバーテイクに成功すると、レース終盤には激しいプレッシャーを受けながらも、チェッカーフラッグまでリードを守りきり、フォーミュラEのキャリアにおいて5回目の勝利を、そしてマセラティブランドにとっては2度目の勝利を獲得した。2位にはオリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)、3位にはジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)が続いている。