中国半導体製造SMICの取り締まり必要、米共和有力議員が主張
Karen Freifeld [5日 ロイター] - 米下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長(共和党)は、中国半導体受託製造大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)が同国の半導体製造産業と軍産複合体を強化するのを阻止する十分な措置を講じていないとして、バイデン政権を非難した。 米商務省に対し、SMICの施設を訪れ、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)向けチップを違法に生産していないか確認するよう求めた。 ロイターが確認した4日付の書簡によると、マッコール氏は商務省産業安全保障局(BIS)がファーウェイによる米輸出規制逃れに行動を起こしていないことに「超党派の不満が高まっている」と指摘。ファーウェイのスマートフォンに搭載された先進的なチップなど、SMICの躍進は違反の「決定的な証拠」であり、中国がAI(人工知能)で米国を追い越す一助となり得ると記した。 商務省は書簡を受け取ったとし、「適切なチャンネル」を通じて回答すると明らかにした。 SMICとファーウェイからはコメントを得られていない。 在ワシントンの中国大使館は、「米国の特定の政治家」が「国家安全保障の概念を拡大解釈」し、「科学技術・経済貿易問題」を政治利用しているとする声明を出した。 SMICは中国の軍産複合体との関係が疑われ、2020年に商務省の貿易制限リストに加えられた。その1年前にはファーウェイが制裁違反の疑いでリストに掲載された。両社とも不正行為を否定している。