イーサリアムOS開発の「ethOS」、dAppストア搭載のweb3スマホ「dGEN1」の事前注文開始
ethOSが新スマホの事前注文開始
イーサリアム(Ethereum)のオペレーティングシステム(OS)を開発するプロジェクト「イーサOS(ethOS)」が、円滑なオンチェーン取引が可能になったweb3スマートフォン「dGEN1」の事前注文開始を10月17日発表した。 ちなみに「イーサOS」としては、今年4に事前注文を開始したweb3スマートフォン「ethOS phone」に続き2台目のスマホ販売になる。 注文者は、レイヤー2ブロックチェーンであるベース(Base)上で0.2ETH(約8万円相当)のNFTを発行することで、2025年春以降にデバイスを受け取れるようだ。また「dGEN1」注文者は、デバイスの配送時にエアドロップ(無料配布)を取得できるとのこと。 「dGEN1」はOSレベルでイーサリアムが統合されている為、同デバイスの利用者は、仲介者や把握していない手数料を含まずにオンチェーン取引を行なえるとのこと。さらに同デバイスにはethOS v4.0が搭載されており、イーサリアムとレイヤー2(L2)アプリをサポートする分散型アプリケーション(dApp)ストアが備わっているという。 また「イーサOS」の公式Xアカウントによると、「dGEN1」は「イーサOS」モバイルOSを搭載したデバイスかつ、「イーサOS」専用に設計された初のハードウェアとのこと。これにより、信頼できるライトクライアントがデータを検証し、オンチェーンを維持する為、サードパーティのリモートプロシージャコール(RPC)やそのダウンタイムに依存する必要が無いと説明されている。 さらに「dGEN1」には、システムレベルのウォレットの統合がされている為、あらゆるアプリを活用できるという。またブラウザとシステムウォレットが一体化しており、アプリを切り替えずに動作できるとのこと。 なお「dGEN1」の主な機能としては、L2のサポートによる高速かつ効率的なトランザクション(取引)、統合暗号メッセージング機能による安全な通信、ウォレット不要の取引体験、オンボードライトノードによる検証とセキュリティの強化、通知やメタデータを表示するためのセカンダリタッチスクリーンなどが挙げられている。 「イーサOS」は今年4にweb3スマートフォン「ethOS phone」の事前注文を開始している。このスマートフォンは「Google Pixel 7a」を基盤に、分散型メッセージングや決済、システムレベルの暗号資産ウォレット、イーサリアムネームサービス(ENS)統合などを搭載したOS「ethOS 3.0」を備えていた。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)