「裏金議員の追加公認」「連立抱き込み」「引きはがし」も…瀕死の石破政権、過半数確保へのウルトラC
「赤旗にリークしたのは誰だ!」
その影響は、「裏金問題」の震源となった「旧安倍派」の議員以外にも広く及んだとみられる。ある議員秘書はこう打ち明ける。 「記事は候補者が最後のスパートをかける『三日攻防』に入る直前に出た。そこからの自民党候補への風当たりはすさまじかった。街頭では有権者にビラさえ受け取ってもらえず、演説に足を止める人もほとんどいなくなった。 うちは投開票日までの期日前で、企業や団体の組織票を積み上げるのがセオリーだが、その動きも例の報道以降はピタリと止まった。あの報道でかなりの数の票が逃げたのは間違いない」 まさに選挙戦の趨勢を決定づけた特報だったわけだが、気になるのは、なぜこの局面で乾坤一擲のスクープを放てたのかということだ。 赤旗が報じた党支部に2000万円を支出するとする内部文書は、情報公開などの手段で得たものではなく、なんらかの手段で独自入手したものであることが明白である。 となれば、誰が何のために、という疑問も湧いてくるが、自民内部にもいま、こうした疑念が渦巻いているのだという。 「党内では、石破総裁をはじめとする現執行部に不満を抱いた自民関係者が流出させたものではないか、という『リーク説』も持ち上がっています。 主流派から外された旧安倍派の議員はじめ執行部に不満を持つ者は少なくない。石破政権の転覆を狙って自爆テロを仕掛ける者がいてもおかしくはありません」(前出の政治部記者) 自民党内に、こうした「反石破」の動きが醸成されつつあるのは間違いないようだ。選挙戦の期間中にも、「石破おろし」とも言えそうな不穏な動きはあったのだという。 さきの衆院選であるベテラン議員の選対に入った自民関係者はこう打ち明ける。 「陣営に自民関係者を名乗る人物から『総裁選では誰に入れたのか』と尋ねる電話が複数かかってきました。彼らは一様にこう言うのです。『高市(早苗)さんに入れたか。入れていたら応援する』と。 決選投票で石破さんと総裁の座をギリギリまで争った高市さんには熱烈な支持者がいます。そうした私的応援団の可能性もありますが、電話が立て続けにあったのがどうも気になります」