プロ第1号のオコエ。「本塁打は狙っていない。ヒットの延長」
楽天のオコエ瑠偉(18)が18日に横浜スタジアムで行われた交流戦の横浜DeNA戦でプロ1号を放った。3回先頭打者として打席入ったオコエは、横浜DeNAのドラフト1位、今永昇太(22)の高めに入ってきた初球のストレートを狙い打つとレフトスタンドの中段にまで運んだ。28試合、72打席目の初ホーマーだった。高卒ルーキーの1年目の本塁打は、パ・リーグでは2013年の日ハム、大谷翔平以来、セ、パをあわせると昨年の巨人、岡本和真、以来となる。2-0と序盤にリード広げる価値ある一発で、チームは6-3で連勝。交流戦の勝ち越しを決めた。この日は、三木谷オーナー観戦の“御前試合”。やはりオコエは持っている?! 試合後、オコエは敵地でのヒーローインタビューに指名され、特別に囲み会見も設定された。 以下、主な一門一答 ーー手ごたえは? 「打った瞬間にこれは入るなと思いました。芯で捉えた当たりだったので……弾道もよかったのでね。でも、打球の行方を見るほど落ち着いてもいなかったです。」 ーーダイヤモンドを回るときの気持ちは? 「特別うれしいという気持ちはあんまりなくチームが勝った方がうれしいですね」 ーーややインサイド寄りの高めのストレート。狙っていた? 「ストレートは絞っていました。最初の打席は、ストレートで抑えられましたが、球筋を把握しました。その反省を生かして2打席目を迎えました。インサイドに反応できた感じです。ただ、ホームランは狙っていません。フルスイングで強い打球を飛ばすことは心がけてきたので、その結果がホームランになったって感じです。あくまでもヒットの延長がホームランです」 ーー今永とのドラフト1位対決となったが? 「グラウンドに立って試合に入ったら年齢とか関係ないんです」 ーーキャンプのころのオコエでも本塁打は打てたか? 「その頃の自分に聞いてみないとわかりませんが、たぶん打てていないと思います」 ーー28試合、72打席目のアーチ。 「これまでは速球に差し込まれ、ファウルになったり詰まったりしていました。ほんと、ほんの少しの上下のズレだったのですが、そこをうまく捉えられると、ああいう打球になります」 ーー昨日の三塁打も左中間。ここ数試合は、引っ張りの打球が目立った。 「インサイドは引っ張って、アウトコースは、右へと反応で打っているだけです。ずっと外、外と攻められていたので右方向への打球が多かっただけで、何もこっち(インサイド)が打てないわけじゃないんです」 ーー1番打者が定着してきた。 「まだまだ課題だらけです。1試合、1試合、勝利に貢献したい。チームの勝利が優先で、ホームランは意識していません。まだ1番で出て6試合。他のチームにも素晴らしい1番バッターがいるので勉強したいですね」 ーー記念ボールは帰ってきた? 「はい、ここに。実感に大きなダンボールに入れて送ろうと思っています(笑)」