阪神・原口文仁、国内FA権行使 より多くの出場機会を模索し、宣言残留も視野に決断
今後は「FA宣言選手」として14日に公示され、翌15日から他球団との交渉が可能になる。今季の推定年俸3100万円は人的、金銭補償が発生しないCランクとみられる。プロ16年目は、どこで迎えるのか-。原口らしく、悔いのない道を歩む。
★13日にFA申請期限…虎・大山らは
阪神は原口と同様に今シーズン国内FA権を取得した大山、坂本、糸原とも残留交渉を進めている。11日は、球団が4年総額16億円規模の条件で残留交渉をしている大山も球団クラブハウスを訪れた。ソフトバンクなどが獲得調査を進めているとみられる坂本は、4日に取材に応じた際には「いっぱい考えて悩んでいるところ」と心境を明かしていた。権利行使の手続き期限が13日に迫る中、それぞれの決断に注目が集まる。
■原口 文仁(はらぐち・ふみひと)
1992(平成4)年3月3日生まれ、32歳。埼玉県出身。東京・帝京高から2010年ドラフト6位で阪神入団。腰を痛めて13年に育成枠へ。16年4月27日に支配下再登録され、同日の巨人戦(甲子園)で1軍初昇格、初出場。5月に育成枠を経験した野手では初の月間MVP。19年1月に大腸がんを発症したことを公表し、手術を受けて6月に1軍復帰。自身2度目の球宴にも出場し、セ・リーグ特別賞に選ばれた。通算548試合に出場し、打率・272、29本塁打、150打点。182センチ、95キロ。右投げ右打ち。年俸3100万円。背番号「94」