Sansanの契約データベース「Contract One」、任意の項目を契約書からAIが自動抽出する新機能を12月より提供
Sansan株式会社は20日、契約データベース「Contract One」において、利用者があらかじめ設定した項目を契約書本文からAIが自動で抽出し、一覧化できるオプション「拡張項目のAI自動入力」を、12月より実装すると発表した。 Contract Oneは、あらゆる契約書を正確に理解しデータ化することにより、クラウド上での一元管理を可能とする契約管理サービス。Sansanの独自技術によって契約書を正確にデータ化し、企業間の取引条件が網羅されたデータベースを構築できるという。 今回は同サービスにおいて、ユーザーがあらかじめ設定した必要項目を、AIが契約書から自動で抽出し、台帳に入力するオプション機能「拡張項目のAI自動入力」が発表された。 契約書には、例えば、賃貸借契約書における「物件名」、秘密保持契約における「秘密保持の残存期間」、ライセンス契約における「作品名」など、企業の事業内容に応じて日常的に確認・管理が必要な重要項目が記載されているが、これらの項目をすぐ確認できるようにするには、1つひとつの契約書から該当箇所を抽出して一覧化する必要があり、手間がかかったり記載間違いが発生したりするなど、管理が困難だったとのこと。また、2027年4月から「新リース会計基準」が適用されるため、対象の企業ではリース契約における「リース料」「解約可否」などの項目を契約書上で把握する必要が生じているという。 従来のContract Oneでは、「契約先名」や「契約締結日」といった契約書そのものを管理するために必要な主要9項目を、データ化し台帳に記載していたが、新機能では、主要9項目以外にも利用者が日常的に必要な項目を自動で抽出し、一覧化できるので、さまざまな取引条件の適切な管理が実現するとした。 利用にあたっては、自動入力を「有効」に切り替えるだけで簡単に設定でき、CSVファイルで書き出して、基幹システムや会計処理システムにインポートすることも可能としている。
クラウド Watch,石井 一志