頼んだらポーズをとってくれた猫、つい飛んできた虫に反応してしまった瞬間
こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回はイタリア北西部にあるマッジョーレ湖です。湖畔の町ストレーザと、湖にあるペスカトーリ島を訪ねました。 【猫写真16点】ところがそのとき、虫が飛んできて、猫の本能が瞬時に反応しました ストレーザから連絡船に乗って、マッジョーレ湖に浮かぶ島、イゾラ・スペリオーレを訪ねました。かつて湖で漁をする漁師たちが暮らす島だったことからペスカトーリ(漁師の意)島とも呼ばれ、その別名で親しまれるようになりました。 船着場で、来島者を迎えていた感心な猫です。ほかに猫に興味を持つ人がいなかったのか、目が合うととてもうれしそうに、体を大きく伸ばして挨拶をしていました。 小さな船が何艘か置かれている場所がありました。漁に出る船のメンテナンスをしているのでしょうか。ビニールシートの下から可愛い猫が現れ、爪を研いで歓迎してくれたようです。
島の海岸線を歩いていくと、漁港がありました。大きくてきれいな猫が現れ、何か話したそうにしています。この漁港の説明をしたかったのかな? 港の突堤を歩きはじめたら、先ほどの猫が後をついてきました。「ここで写真が撮りたいな」と話しかけると、猫はポーズをとってくれました。 ところがそのとき、虫が飛んできて、猫の本能が瞬時に反応しました。前足がブレてしまったし顔が隠れていますが、思い出に残るショットとなりました。白いおなかの毛並みも見られて、得をした気持ちです。 原っぱで虫と遊んでいたのか、草むらに潜り込んだり、飛び上がったりする猫がいました。その様子を見ていたら、こちらに気がつき、我にかえったように「あ、もう帰らなきゃ」と歩いていきました。 その猫が向かった先には、なかよし猫が寝ていました。顔の柄に特徴のある猫で、すっとんきょうな表情に見えます。実は、ストレーザの記事の最後で紹介した「キリッとした表情の猫」なんですが、正面から見るとまた違った雰囲気を持っていました。飼い主さんによると2匹はきょうだいで、ブリーチョラ、ビリーロという名前。双方とも「小さい」「少し」という意味だそうです。 花壇の中でなが~くなっていた、イタリア・マッジョーレ湖畔の猫 「名付けたときは、手のひらに乗るくらい小さかったからなんだ。大きくなったいまでも、名づけた頃のことを思い出して、愛おしくて大切だと思えるから、いい名前だと思う」と話してくれました。