『ドラゴンボール改』

　戦闘力は低くともサバイバル能力はナンバーワン!?ブルマ（CV：鶴ひろみ）は孫悟空（CV：野沢雅子）の仲間たちの中でも最古参だが、強いかと言われるとそうではない。むしろ“か弱い”レディなのだが、フリーザ軍と激戦が繰り広げられたナメック星の過酷な状況下でも、持ち前の強運を発揮して一人たくましく生き抜く強さを見せていた。 【映像】か弱いレディ”ブルマ”が爆発に巻き込まれる瞬間（17分51秒ごろ～） 　地球に襲来したベジータたちサイヤ人によって殺されてしまった仲間たちを生き返らせるため、悟飯（CV：野沢雅子）、クリリン（CV：田中真弓）、ブルマは本場のドラゴンボールを求めて遠く離れたナメック星へと旅立った。 　しかし、ナメック星にはドラゴンボールの存在を知ったフリーザ軍が一足先にやってきていた。ブルマたちはフリーザ軍に見つかってしまい、乗ってきた宇宙船を破壊されるという最悪の事態を迎えてしまう。 　悟飯とクリリンがドラゴンボール集めを試みる間、ブルマは一人フリーザ軍に見つからないよう隠れ、悟空の到着を待ちながら過ごしていた。しかし悟空はナメック星に到着すると、ギニュー特戦隊と戦って虫の息状態だった悟飯とクリリンの救護を急ぎ、ブルマのことなど頭にない様子だった。 　ちょうどその頃、戻ってこないクリリンと悟飯に「みんなでか弱いレディ放り出して、何やってるのかしら!?」とブルマの不満が爆発。さらに、悟空がついさっき到着したとはつゆも知らないブルマは「孫くんも孫くんよね！予定が遅れたじゃすまないわよ！来たらすぐに私を連れて帰ってもらわなきゃ！」と悟空にも怒りの矛先を向けていた。 　悟飯とクリリンを仙豆で復活させた悟空は、リクームを一撃でノックアウトし、残るジースとバータを圧倒的な強さで追い詰めた。ジース＆バータはアニメオリジナル技「パープルコメットクラッシュ」で反撃を試みたが、悟空はこれを気合いではね返す。すると、そのうちの1発がなんとブルマが隠れ場にしていた岩陰にまで飛んできた。 　ブルマは直撃こそ免れたものの吹き飛ばされ、崖崩れに巻き込まれて生き埋め状態になってしまった。普通であれば心配になるところだが、そこはブルマ。ホコリまみれになった程度で無傷のまま生還すると、「もー！一体何なのよー！」とまたもや不満をぶちまけてはいたものの強靭なところを見せつけた。 　ブルマはこれまでにも悟空とともに数々の危機を最前線で、しかもほとんど無傷で生き残ってきた経験がある。そんなブルマだからこそ、視聴者もブルマならどんな危機に直面しても大丈夫だろうという謎の安心感があり、それがブルマの様子やBGMからも醸し出されていたシーンだった。 　アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編～人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」（集英社）で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。 　40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。 （C）バードスタジオ/集英社・東映アニメーション