ベントレーが全世界で1万3560台の販売を達成! 主力の「ベンテイガ」が健闘し、マリナーオプションが好調でした
ベントレー、2023年も好調な販売実績を達成
2023年のベントレーは過去3番目の高水準となる1万3560台を全世界で販売しました。惜しくも販売台数の記録を塗り替えることはできませんでしたが、ベントレーモーターズの会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマークに焦りの色はありません。2023年の販売についてどのように総括しているのか探っていきます。 【画像】主力はSUVの「ベンテイガ」! 好調な販売のベントレーを見る(5枚)
過去3番目の販売実績
2023年のベントレーの全世界での販売台数は対前年比11%減の1万3560台となった。アジアパシフィックが5%増、中東・インド・アフリカ地域が2%増と健闘したものの、主要マーケットであるアメリカで373台、中国で649台、ヨーロッパで433台ほど前年販売台数を下回っている影響が大きかった。ベントレーのお膝元のイギリスも272台販売を落とし、中国と並び18%減の最大の落ち幅を記録した。 ベントレーモーターズの会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマーク氏は 「ラグジュアリー市場は、2023年後半に世界中で見られた厳しい市場環境から免れることはできなかった」 とコメントしており、外部的な要因で一部のマーケットの需要が落ち込んだことが原因と分析している。 台数こそ前年に比べ1600台ほど落ち込んだものの明るいニュースもあった。そのひとつはベントレーのビスポーク部門である「マリナー」のオプションの装着率が高まったことである。通常モデルでも460億通りのオプション組み合わせがあるベントレーだが、さらにそれ以上のオプションを選んだ人が、じつに全顧客の3/4もいたということだ。マリナーオプションの発注数は前年に比べ43%ほど増加したという。 また、本格的な導入が始まったアズール、S、スピードなどのデリバティブモデルの販売比率も2022年の30%から70%に上昇したという。 つまり、台数は落としたが、高い収益性のあるマリナーとデリバティブモデルが好調だったため、ベントレーにとっては11%減も収益的にはそれほど大きな打撃にはならなかったのかもしれない。