小林製薬の「紅麹」使用 宝酒造の日本酒、台湾で2社が輸入 サプリは未輸入
(台北中央社)小林製薬(大阪市)が健康被害の恐れがあるとして自主回収を発表した機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」について、衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は23日、当該製品は台湾には輸入されていないと明らかにした。一方、財政部(財務省)国庫署は24日、小林製薬の紅麹原料を使用したとして宝酒造(京都市)が自主回収を発表した瓶入り日本酒について、今年に入って台湾の業者2社が当該製品を輸入したと発表した。業者に対し、当該製品の回収を要請するとしている。 小林製薬は22日、「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人から腎疾患などの健康被害が報告されたとし、当該製品と同社製造の紅麹原料を使った関連製品を自主回収すると発表。24日には、紅麹原料を約50社に供給していたと明らかにした。日本の一部メディアの報道によれば、供給先には台湾企業も含まれるという。 宝酒造が自主回収する製品は今年1月に期間限定で発売された「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM<ROSE>」の750ミリリットル入りと300ミリリットル入り。宝酒造によると、現時点で当該製品による健康被害などは報告されていないという。 食品薬物管理署の林金富副署長は23日、小林製薬が表立って謝罪したからには、リスクが高いのは明らかだとし、日本への渡航時に当該製品を購入した人に対しては摂取しないよう呼びかけた。 (沈佩瑤、潘姿羽/編集:名切千絵)